懐かしの阪神パークと再会! レオポンの写真や巨大年表、73年間の歴史を体感して 3月2日、甲子園で催し

ゾウとふれ合う来場客(にしのみやデジタルアーカイブ提供)

 70年以上多くの人に愛され、惜しまれながら閉園した遊園地「阪神パーク」をテーマにしたイベント「あゝ懐かしの阪神パーク」が3月2日、兵庫県西宮市の阪神電鉄甲子園駅前広場などで開かれる。阪神電鉄が公募で選んだ夢をかなえる取り組みの一環で、同パークのありし日を振り返る巨大年表や、ゆかりの場所を巡るスタンプラリーなどを企画している。(村上貴浩)

 73年間の歴史をたどる巨大年表は高さ2.1メートル、幅5.4メートル。ヒョウとライオンを人工的に掛け合わせた「レオポン」の写真や、当時の映像を流すモニターも設置される。スタンプラリーは、跡地に建つ「ららぽーと甲子園」内のフラミンゴがいた場所や「宇宙塔」のアトラクションがあった場所など5カ所を巡り、景品もある。

 他にも同遊園地の入場口の写真パネルを背景に撮影できるフォトスポットや、音楽とともに動く動物の乗り物「メロディペット」などが出る縁日も登場する。

 同パークは1929(昭和4)年に前身の施設が開園し、戦後に同市甲子園八番町に移転。最盛期には年間130万人以上が訪れる関西屈指の遊園地だった。巨大プールに動物園、プラネタリウムなど多彩なアトラクションなどで人気を博したが、大阪市にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が開園した影響などで、2003年に幕を閉じた。

 阪神電鉄は21年10月から、公募で集まった願いをかなえる企画「阪神グループで何とかなりそうな夢 大募集!」を始め、これまで落語を車内放送する貸し切り電車「笑いの電車」の運行や、人生初のバイオリンリサイタルを開く夢などを実現してきた。

 今回は、これまでも要望が多かった「阪神パークを復活して」との声を採用。イベントではキッチンカーも出る予定で、同社の広報担当者は「遊園地に通っていた人から当時を知らない人まで、幅広い世代に楽しんでもらえるイベントにしたい」と話す。

 無料。午前10時~午後5時。阪神電鉄TEL06.6457.2084

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