「刑事ジョン・ルーサー」俳優、デ・ニーロの事務所からつまみ出された過去 アポなし訪問もズル演技実らず

ドラマ『刑事ジョン・ルーサー』でおなじみの俳優イドリス・エルバ(51)は、オーディションを受けるためにズルをしてロバート・デ・ニーロの事務所から「つまみ出された」ことがあるという。

俳優志望の10代だった1990年代始めに、イドリスはデ・ニーロ監督作品の犯罪映画『ブロンクス物語/愛につつまれた街』のオーディションを受けようとしてニューヨークにある事務所に紛れ込もうとしたもののすぐに見つかってしまい、映画のオーディション会場からつまみ出されたそうだ。

全米映画俳優組合賞の、「アイ・アム・アン・アクター」のコーナーでイドリスは振り返った。「この仕事を始めたばかりの頃で19歳だった。トライベッカにあるロバート・デ・ニーロの事務所にズルして行ったんだ。その週から映画『ブロンクス物語/愛につつまれた街』のオーディションが始まっていたからね」「大遅刻していたし、呼ばれてもいなかったのに行ったんだよ」

イドリスは持ち前の「英国人の魅力」を使い、受付係と警備員にデ・ニーロとのアポイントがあると信じさせたとして「女性がエレベーターに乗せてくれた。エレベーターには小さな鍵がついていて、中に入って上がったことは覚えている?」と続けた。

エレベーターに乗っているその短い時間に、イドリスは自分を奮い立たせ最高の印象を与えるように努めたという。「『どうするんだ、中に入れたとしたらどうする?イドリス、こっちだ』ってね。それで『ブロンクス物語/愛につつまれた街』に出演することになったんだ、っていうのはウソで。僕は出演していない」「当時のロバートの製作パートナーによってそこからつまみ出された。僕はイドリス・エルバっていって俳優なんだって言ったんだけどね」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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