「ためらう女性を押して」…死亡事故が起きたバンジージャンプの体験談が話題に=韓国

韓国安城(アンソン)の新世界グループが運営するスターフィールド内のバンジージャンプで、60代女性が8メートル下に落ちて死亡する事故が発生した。過去にこの施設を利用した利用者の体験談が注目されている。

ユーチューブ(YouTube)では1年前にアップされたバンジージャンプの映像が話題になっている。この映像は「スポーツモンスター、バンジージャンプをためらうと押される」という題名の短い映像で、ある女性がバンジージャンプの飛び降りをためらっていると、アルバイトと見られる男性が女性の膝をそっと押して飛び降りを誘導している。床には衝撃を緩和するマットも敷かれていない様子だ。

映像の中のバンジージャンプは、今回死亡事故が起きた安城スターフィールドではない他の店舗だと知られたが、今回の事故が起きたところも安全対策が不十分だったという指摘が続いている。

ネットでは「床にマットがない、非常に危険に見える」、「本来は2、3回確認するべき」、「命に関することなのに、ちゃんとしていない」などの声が上がっている。

事故は26日午後4時20分頃に起きた。安城スターフィールドのバンジージャンプで、60代女性が8メートル下のコンクリートの床に落ちて死亡した。当時、事故現場では安全要員としてアルバイトがいるだけで、墜落防止網や衝撃緩和用マットもなかったことが分かった。

アルバイトは入社後5~10日の教育を経た後、仕事に投入されたことが明らかになった。

事故時、女性は安全装備を着用していたが、体と連結する安全リング(カラビナ)が連結されておらず、これを確認すべきだったアルバイトは入社後2週間で安全関連資格証や技術を持っていなかった。

このアルバイトは警察の調査で「誤って(カラビナを)引っ掛けなかった」と陳述し、警察はこのアルバイトを業務上過失致死の疑いで不拘束立件した。

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