リーズナブルでマニアックな中華レンズが盛りだくさん【CP+2024】2ndfocus

By 青柳敏史

カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP2024」が、2024年2月22日~25日にリアル会場とオンラインで開催。リアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。

2ndfocus by E&Iクリエイション

近年、新興目覚ましい中国レンズメーカーの輸入を手掛ける2ndfocus by E&Iクリエイションブースでは、最近取り扱いを始めたというAstrHori (アストロリ) を始め、個性的なレンズを多数展示。

新興メーカー・AstrHoriの中華レンズ

取り扱いを始めたばかりというアストロリのレンズ。アストロリは、有名ブランドからのスピンオフという形で2018年2月28日に中国・深センで創設されたブランド。フルサイズや中判を始め、魚眼レンズ、シフトレンズ、ペリスコープレンズのような尖ったスペックのレンズまでリーズナブルな価格で提供している。

始めに見せてもらったのが、今回初めてお目見えしたというペリスコープレンズ「AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 360°セット」。先端が90°折れ曲がったタイプのペリスコープレンズなのだが、さらに横方向に360°回転する機能を備えている。

価格未定とのことだが、回転しないタイプのレンズが2ndfocus公式サイトで148,500円 (税込) という、このタイプのレンズとしては信じられないような価格なので、こちらも大いに期待したいところ。まずはソニーEマウントが発売されるが、ニコンZ・キヤノンRF・L・富士フイルムXマウントの発売も予定しているそうだ。

今一番の人気と見せてくれたのがこちら「AstrHori 25mm F2.8 2X-5X スーパーマクロレンズ」。こちらも公式サイトで42,750円 (税込) とリーズナブルな価格。マウントはソニーE・ニコンZ・キヤノンRF・L・富士フイルムXマウントの5種類。

ほかにも中華レンズがズラリ

ほかにもブース内では、深センのシネレンズ専門メーカーが新ブランドとして立ち上げたというTypoch (タイポッシュ)、広東省広州市を拠点とするレンズメーカーが2022年新たに立ち上げたというレンズブランドMR.DING (ミスターディン)、四川省を拠点とする新しいレンズメーカーPOLAR (ポーラー) の製品を展示。

Thypochブランドの「Thypoch SIMERA 28mm F1.4 ASPH.」。ピントリングの上にある赤い点は被写界深度表示で、絞りリングと連動している。マウントはライカMマウントで、近日入荷とのこと。販売価格は128,700円 (税込)。

こちらは「POLAR Solaron 35mm F2.0」。ライカのズミクロン 35mm F2.0へのオマージュとして作られたというこのレンズ。オリジナルと同じ7枚玉を踏襲し、絞りリングやフォーカシングレバーなどもこだわりを込めて再現したという。参考価格149,000円 (税込)。

こちらは「MR.DING Noxlux DG 50mm F1.1 E58 II」。ライカ好きのレンズ設計者が立ち上げたブランドというだけあって、11枚羽根の絞りやリングのローレット加工など各所にこだわりを感じる仕上がりになっている。現在はライカMマウントのみだが、ニコンZマウントも近日発売予定だそうだ。販売価格は69,750円 (税込)。

参考出品の「MR.DING 35mm F1.8」。7枚玉、ライカMマウントという以外は未定とのこと。

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