メキシコ、米国が鉄鋼関税課せば報復へ=経済相

Valentine Hilaire

[メキシコ市 27日 ロイター] - メキシコのブエンロストロ経済相は27日の記者会見で、米国がメキシコからの鉄鋼に関税を課せば報復関税をかけると表明した。米国の動きは政治的な動機によるもので、貿易にとって良いことではないと述べた。

同相は今月、米通商代表部(USTR)のタイ代表とオンラインで会談。タイ氏はこの中で、メキシコから米国への鉄鋼・アルミニウム輸出が急増していることに対処するよう求めるとともに、関税が復活する可能性があると述べた。

メキシコの鉄鋼業界団体は最近の声明で、対米鉄鋼輸出は2020年以降大きな変動はないとし、関税回避に努力するとした。

米国は19年にメキシコ産鉄鋼への関税を撤廃したが、メキシコからの輸入が一定水準以上に急増した場合、国内産業を保護するため関税を復活させる可能性があると警告している。

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