「#7119」で救急車の適正利用を 栃木県にも2024年度から導入

 救急と災害医療を考える栃木県の協議会が27日、県庁で開かれ、けがや病気などで救急車を呼ぶか迷った際に電話で助言を受けられる取り組みを県内でも2024年度から導入することが示されました。

 県が2024年4月から導入を予定している「救急安心センター事業」は、けがや病気などで救急車を呼ぶか迷った際に電話で「#7119」にかけることで、医師や看護師などから助言が受けられるものです。

 相談内容から緊急性が高いと判断された場合は、救急車の出動につなぎ、緊急性が高くないと判断された場合には、受診できる医療機関や受診のタイミングについてアドバイスを行います。救急車の適正な利用を促すことが狙いで、全国の一部の地域ではすでに導入されています。

 県では現在、救急車を呼ぶか迷ったおおむね15歳以上の人のために独自の番号「#7111」で電話相談を受け付けていますが、対応時間や県民への周知の面で課題がありました。

 この「#7111」に代わり「#7119」が導入されることで、対応時間が延長され、実質24時間になるほか場合によっては直接医師につないで相談できるようになるということです。また、おおむね15歳未満の子どもに関する相談はこれまで通りの電話番号「#8000」で受け付けますが、同じく4月からは対応時間を延長するなどの利便性の向上が図られるということです。

 県によりますと2022年の県内の救急車の出動件数は、9万1484件と過去最多を更新していて、今後高齢化が進むにあたりより一層適正な利用が求められます。

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