2023年1年間に栃木県内で発生した「特殊詐欺」 前年と比べ件数減も被害額増

 2023年1年間に県内で発生した特殊詐欺について、前の年と比べて件数は減少しているものの被害金額は増加していることが栃木県警のまとめで分かりました。

 県警察本部によりますと、2023年1年間に県内で確認された特殊詐欺の被害件数は117件で、前の年と比べて47件減少しました。

 一方で被害額は5億2600万円余りと、前の年と比べて2億2200万円ほど増加しています。

 手口別でみると最も多いのが架空料金請求詐欺の45件で、前の年と比べて34件増加しています。それによる被害額はおよそ3億1400万円余りで、前の年と比べて2億6800万円ほど増加しています。次いでオレオレ詐欺が25件ですが前の年よりも43件減少していて、狙われやすい手口が変化していることがうかがえます。

 被害者については65歳以上の高齢者が全体のおよそ6割を占めていて、特にオレオレ詐欺や預貯金詐欺などの受け子と対面する手口における被害者は、すべて65歳以上の高齢者だということです。

 また検挙されたのは131件・45人となっていて、いずれも前の年より減少しています。

 こうした中、水際で被害を阻止したのは159件で、額にしておよそ6500万円でした。

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