足利短期大学 2025年度から学生募集停止 少子化の影響などで学生確保が難しいと判断

 学校法人足利大学は26日、学生の確保が難しくなってきたことから足利短期大学の学生募集を2025年度から停止すると発表しました。

 学校法人では、18歳人口の減少や四年制大学の人気の高まりなどを受けて学生の確保が難しいと判断し、足利短期大学の学生の募集を停止するとしています。

 足利市本城にある足利短期大学は、幼児教育科の単科大学として1979年・昭和54年に開学しました。1996年に看護科を設置、2000年には保育士の資格を持つ人が1年で介護福祉士の国家資格を取得できる「専攻科福祉専攻」を新たに設置しましたが2009年度に廃止しました。2010年に幼児教育科は「こども学科」、看護科は「看護学科」に名称を変更しました。

 2014年には現在の足利大学に看護学部が設置されたため2018年に看護学科が廃止となり、「こども学科」のみの単科大学として運営していました。

 学校法人によりますと、近年は入学者の定員割れが続き、今年度は定員50人に対し、入学者数は34人にとどまりました。また、来年度の入学予定者は現時点で35人ということです。

 かつては東北や南関東からの入学者もいましたが、近年は足利市を中心とする近隣の出身者がほとんどを占めていたということです。これまでに、延べ5千人を超える卒業生を輩出してきました。

 今後は、新入生や在学生への教育活動や進路支援を万全に行うとともに、卒業後の各種証明書の発行や同窓会の活動は学校法人で責任をもって引き継ぎ対応していくとしています。

 末武義崇学長は、「45年の歴史ある本学が募集停止になり大変残念だが教職員一同、教育・就職指導に引き続き取り組む」とコメントしました。

© 株式会社とちぎテレビ