スギHD/調剤薬局運営のI&Hを子会社化

スギホールディングスは2月27日、調剤薬局などを運営しているI&H(阪神調剤グループ)を子会社化すると発表した。

スギHDはI&Hから1080万株を取得(議決権所有割合61.89%)。株式譲渡実行日は8月30日予定で、取得価格は公開していない。

スギグループは、関東・中部・関西・北陸信州エリアに1700店舗以上を展開し、約4000人の薬剤師と約500人の管理栄養士を擁する調剤併設型ドラッグストアを強みとしている。

I&Hグループは、調剤事業を中心として、介護・福祉、ヘルスケア、医師開業コンサルティング、認定栄養ケアステーションに至る多彩な事業を展開。の調剤薬局は、処方せんに従った薬を渡すだけではなく、接遇サービスの向上に努める一方で、店舗常駐の管理栄養士による栄養相談を行うなど、調剤の枠にとどまらないサービスを提供している。

2023年5月期の連結業績は、売上高2233億301万円、営業利益42億6781万円、経常利益39億495万円、親会社株主に帰属する当期純利益17億2502万円だった。

両社は、各グループの事業ノウハウやリソースを融合することで双方の事業成長を加速させる。「調剤薬局」を軸としたI&Hと、「調剤併設型ドラッグストア」を軸としたスギグループが、異なるフォーマットとバックグラウンドを持ちながら、ともに「人を、社会を、幸せにできるヘルスケア企業」を目指すという。

具体的には、薬剤師、管理栄養士の専門領域の共同研究等による「薬局専門性の深耕」、在宅医療における地域連携、共同研修といった「生産性の高い訪問調剤業務の確立」を図る。

また、電子処方せん、オンライン服薬指導・フォローで協同する「調剤DX化の推進」、医療機関の開業支援、地域連携支援の協同実施など「医療機関支援の共同展開」、経営ノウハウ・経営資源の共有で実現する業務改革による「経営基盤の強化」を進めていく考えだ。

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