菊地君(高崎佐野小)が最高賞、大好きな電車を色鮮やかに 全国児童才能開発コンテスト

文部科学大臣賞に輝いた菊地君

 第60回全国児童才能開発コンテスト(才能開発教育研究財団主催)の図画部門・低学年の部で、群馬県の高崎佐野小1年の菊地暖(はる)君(7)が最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。受賞作「ぼくのカラフルでんしゃ」は、大好きな電車を画用紙いっぱいに鮮やかな色使いで描いた。

 菊地君が電車に興味を持ったのは生後10カ月ごろ。当時住んでいた神戸市の自宅近くを阪急電鉄が走っていたことがきっかけで好きになり、線路まで電車を見に行ったり、模型を組み立てたりしていたという。

 制作したのは昨年の夏休み。「世界に一つだけの電車を描こうと思い、お気に入りの色を使った」と、クレヨンと水彩絵の具を用いた。審査では「日の光に照らされて輝く車体には、夢や憧れがたくさん詰まっているのだろう。見ている人も楽しい気持ちになれる作品」と評価された。

 菊地君は教員や家族から受賞の知らせを受け「お祝いの言葉をもらってびっくりした。家族が喜んでいるところを見て、ぼくもうれしくなった。大事に部屋に飾りたい」と話した。

 同コンテストは児童の豊かな感性や情操を育む狙いで、図画、作文、科学の3部門で作品を募集。図画部門には1万5245点(うち低学年8581点)の応募があった。

 菊地君以外の群馬県の主な入賞者は次の通り(敬称略、洋数字は学年)。

 ◇作文▽全国連合小学校長会会長賞 永盛冬馬(みどり笠懸5)▽財団奨励賞 飯島羽留(太田世良田4)大森華音(太田尾島5)森谷希恵(安中原市6)菅野結愛(みどり笠懸6)

 ◇図画▽全国都道府県教育長協議会会長賞 関原明生子(高崎佐野2)▽学研賞 渡辺莉央(安中磯部3)▽財団奨励賞 早川歩花(太田尾島1)砂賀隆太(高崎佐野5)

受賞作「ぼくのカラフルでんしゃ」

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