「落語で心明るく」林家たい平さんが新春講演会 群馬・伊勢崎市

 アイオー信用金庫(群馬県伊勢崎市中央町、清水克美理事長)の新春講演会が、同市のメガネのイタガキ文化ホール伊勢崎(市文化会館)で開かれた。落語家の林家たい平さんが「笑顔のもとに笑顔が集まる」と題してエネルギッシュに語り、会場の笑いを誘った。

 演芸番組「笑点」の大喜利メンバーのたい平さんは、共演者との交流を面白おかしく紹介した。人との接触を避けるためリモート出演で番組を作ったコロナ禍の苦労話も笑いに変えた。

 落語家への歩みを語る中で、教師を志して美術大に進学後、教員に「デザインは人を幸せにするためにある」と言われ、努力を重ねた日々について言及。課題に追われ疲労していた夜、ラジオから流れてきた落語に心が癒やされたという。

 「絵を描くだけ、形を作るだけがデザインではない」と気付かされ「落語という絵の具を使って、人の心を明るい色に塗り替える。そんなデザイナーになろうと思った」と振り返った。

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