ジャイアンツがさらなる補強か スネルまたはチャップマンを狙う

地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツが市場に残る大物FA選手を獲得する可能性は「五分五分」だという。ジャイアンツは昨季のサイ・ヤング賞投手ブレイク・スネルとゴールドグラブ賞4度の名三塁手マット・チャップマンに興味を持ち続けているとみられており、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は「開幕までにさらなる打線強化に動く可能性がある」としてジャイアンツのチャップマン獲得を有力視している。

ジャイアンツがスネルとチャップマンに現在も興味を示していることは決して驚きではないだろう。近年のジャイアンツはFA市場でスター選手の獲得を目指しており、アーロン・ジャッジやカルロス・コレアといったスター選手の争奪戦にも加わってきた。今オフは大谷翔平と山本由伸の獲得を狙ったものの、いずれも失敗。ここまでは李政厚(イ・ジョンフ)、ホルヘ・ソレア、ジョーダン・ヒックスを獲得したのが目立つ程度であり、まだ補強資金に余裕を残している。

チャップマンはカリフォルニア出身であることに加え、アスレチックス時代にボブ・メルビン監督のもとで5年間プレーしているため、オフシーズン当初からジャイアンツ移籍が有力視されてきた。もしジャイアンツがチャップマンを獲得すれば、昨季チーム最多の23本塁打を放ったウィルマー・フローレスをユーティリティ・プレーヤーとして起用することが可能になり、野手の層は格段に厚くなる。

しかし、エースのローガン・ウェブ以外に計算の立つ先発投手がいないことを考えると、ジャイアンツに必要なのはスネルかもしれない。アレックス・カッブとロビー・レイは故障で開幕に間に合わないため、先発2番手以降はカイル・ハリソン、ヒックス、キートン・ウィン、トリスタン・ベックという顔ぶれ。このなかにメジャーで1シーズンに100イニング以上を投げた経験がある投手は1人もいない。スネルを獲得すれば、ウェブとスネルの両輪は他球団の脅威となり、後半戦にはウェブ、スネル、レイ、カッブという実績十分の四本柱を形成することも可能になる。

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