五輪陸上コーチに5年間資格停止 ベラルーシ女子選手の亡命問題

 【ジュネーブ共同】世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」は27日、東京五輪の陸上女子ベラルーシ代表でチーム側による強制帰国を拒否したクリスツィナ・ツィマノウスカヤがポーランドに亡命した問題で、行動規範違反があったとして陸上ヘッドコーチだったユーリー・マイセビッチ氏に5年間の資格停止処分を科したと発表した。

 ツィマノウスカヤは200メートルに出場予定だったが、経験がない1600メートルリレーへの出場をコーチ側から指示されたことに反発。羽田空港で搭乗を拒否し、保護を受けた。AIUはマイセビッチ氏の行動について「選手の尊厳への明らかな侮辱」と指摘した。

© 一般社団法人共同通信社