エンクンクが再び負傷…チェルシー指揮官「現時点で3〜4週間の離脱」

チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、フランス代表FWクリストファー・エンクンクが再び負傷したことを明らかにした。27日、クラブ公式サイトが伝えている。

昨夏に大きな期待を背負ってライプツィヒからチェルシーに加入した現在26歳のエンクンクは、プレシーズンの4試合でチーム最多の3ゴールを記録したものの、開幕直前の試合で左ひざを負傷して手術を受けたことで、長期離脱を余儀なくされた。公式戦デビューが昨年12月となったが、プレミアリーグデビュー戦では早速ゴールを決めるなど、後半戦の活躍には期待がかかっている。

しかし、今年1月上旬に股関節を痛めて再び離脱を余儀なくされると、同月下旬に復帰を果たしたものの、復帰後は先発出場がわずか1試合と慎重に起用されていた。そんななか、延長戦まで戦った25日に行われたカラバオ・カップ(EFLカップ)決勝のリヴァプール戦(●0-1)に67分から途中出場していたエンクンクが再び負傷してしまったことが明らかになった。

28日に行われるFAカップ5回戦のリーズ戦の前日会見に出席したポチェッティーノ監督はエンクンクの状態について聞かれると、「私たちは毎日彼を診断する必要がある。現時点では3〜4週間の離脱になる可能性がある。これ以上になることは望んでいない」と語りながら、次のように続けた。

「(決勝後に)彼が負傷していることがわかった。彼にとっては難しいことだ。プレシーズンに彼が来た時、アメリカのピッチとトレーニングでも素晴らしいパフォーマンスを見せていた。その後にひざをケガしてしまい、今は8カ月近くが経とうとしている」

「再び参加する準備ができていたとしても、以前と同じようになることはできなくなってしまった。それがリスクなのだ。私たちの頭の中にはブンデスリーガで誰もが知っている最高の選手になる可能性のあるエンクンクがいるが、あのような選手ではない。状況が全く異なるので、今の彼を判断するのは不公平なものだ」

2021-22シーズンはブンデスリーガで20ゴール13アシストを記録し、リーグの年間MVPに輝いたほか、2022-23シーズンは負傷離脱を余儀なくされる期間もあったものの、リーグ戦25試合出場で16ゴール4アシストを記録して初の得点王も受賞していたエンクンク。しかし、チェルシーに加入した今季は負傷の影響でここまでスタメン出場がわずか2試合となるなど、公式戦10試合の出場で2ゴールを挙げるにとどまっている。後半戦の活躍には期待が集まっていたものの、再びしばらく戦列を離れることとなってしまった。

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