子どもにかかる学習費はどのくらい?お金を少しずつ貯めるために知っておきたい給料日ルーティンもご紹介

ファミリー世帯で負担が大きい支出の一つは「教育費」。実際にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?

今回は、文部科学省が発表した「令和3年度子供の学習費調査の結果について」をもとに、教育費がどれほどかかるのか解説していきます。また教育費を貯めるためにおすすめのルーティンも紹介いたします。

教えてくれたのは、教えてくれたのは株式会社エイチームフィナジーが運営する、保険比較・FPに無料相談できる総合保険サイト「ナビナビ保険」編集部です。

子どもにかかる学習費を世代ごとに解説

出典:「令和3年度子供の学習費調査の結果について」(文部科学省)2024年2月19日に利用

文部科学省が幼稚園〜高校までの子どもを通学させている世帯に教育費や給食費、習い事などでかかる「学習費」についてアンケートを実施し、「令和3年度子供の学習費調査の結果について」を発表しました。

今回はこの結果をもとに、各世代でかかる学習費をまとめました。

※「学習費」とは、学校教育費(入学金、授業料、教科書費など)、学校給食費、学校外活動費(塾、習い事、体験活動など)の合計額のことです。

小学校でかかる学習費は私立が大幅に上回る

小学校でかかる学習費総額(1年間)は

公立:約35万2千円
私立:約166万6千円

です。公立より私立が高い理由として、もっとも大きく差がるのは入学金、授業料、通学費などの「学校教育費」。公立が約6万5千円に対して、私立は約96万1千円と、15倍近い開きがあります。また、学校外活動費も公立が約24万7千円に対して私立が約66万円と倍以上のお金がかかっていることがわかります。

とは言え公立小学校も無料で通えるということはなく、前述した学校教育費、学校外活動費、そして給食費(約3万9千円)を足すと、1カ月あたり約2万9千円の学習費が必要ということになります。

中学校でかかる学習費では一部で公立が高くなるケースも

学習費総額(1年間)は

公立:約53万8千円
私立:約143万6千円

です。小学校と比べて公立が約18万円高くなる一方で、私立は少し金額が下がっています。

公立中学にかかる費用の内訳を詳しく見ると、通学のための交通費や、制服などの通学用品の購入費用などの「通学費」の割合が増加。中学校からは指定の制服になる学校が多いため、制服にかかるお金を用意しておく必要がありそうです。また、塾や体験活動費用の負担も増えています。

ちなみに塾代は私立中学校が約17万5千円に対し、公立中学校は約25万円という結果に。中学では私立よりも公立のほうが塾の費用が高い傾向にあるという結果もみられました。

高校でかかる学習費は公立と私立で近づくが…

学習費総額(1年間)は

公立:約51万2千円
私立:約105万4千円

です。

小学校と中学校では公立と私立で費用の差が目立っていましたが、高校になると最も近づきました。

私立高校では授業料の負担が高く約28万8千円。公立高校では約5万2千円です。

高校になると、公立のほかに私立高校への進学を視野にいれる家庭も多いかと思いますが、学習費総額では約2倍違うことを念頭にいれて、計画的な資金づくりが必要になります。

「教育費」を貯めるために給料日ルーティンをつくろう!

アンケート結果から、学費の他に塾などの費用もかかることがわかりました。少しでも教育費を貯めておくと安心です。

以下の「給料日ルーティン」を行うことで、貯金に繋がります。

給料日ルーティンは、
(1️)給料が入った日に先取貯金をする
(2)1カ月分のお金をまとめて引き出す
(3)お金を両替する

3つのステップで行うことをおすすめします。収入が入る給料日にお金のふりわけ作業を行い、支出を管理していきましょう。

先取貯金をする

「生活費から残った分を貯金しよう!」

そう決めていても、いざ手元に残らないという方が多いのではないでしょうか。そこで、余った分ではなく、半強制的に貯金するしかない状況をつくってしまうのをおすすめします。

また、口座は引き落とし用の口座とは別に貯蓄用口座をつくり、基本的に入金のみです。

口座を動かさないことも徹底しましょう。

1カ月分のお金をまとめて引き出す

少しずつお金を引き出していると、残高がわからなくなったり、「まだ口座にお金がある」と油断したりしがちです。

毎月の給料と予算を見える化して、しっかりと確認することが大切です。またお金をまとめて口座から引き出すことによって、手数料も節約できます。

お金は両替して引き出す

予算は1,000円単位で設定し「食費」「生活用品」「通信費」など予算を細かく設定し、仕分けをしていきましょう。

給料を引き出す際に1,000円単位で両替しておくと、支出管理がしやすくなります。

教育費を多く貯めるために、給料日に先取り貯金をし、1カ月分のお金をまとめて引き出し、両替して予算を分ける「給料日ルーティン」をぜひ、試してみてください。

■執筆・・・「ナビナビ保険」編集部
株式会社エイチームフィナジーが運営する、保険比較・FPに無料相談できる総合保険サイト「ナビナビ保険」の編集部。生命保険や資産形成をはじめとするお金についての幅広い悩みを解消するべく、専門家監修のお役立ち情報を正確にわかりやすく発信しています。

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