2023年の青森県、出生6002人 前年比5.5%減、死亡は2年連続2万人超

 2023年に青森県で生まれた赤ちゃんの数(出生数)は6002人で、22年に比べ346人(5.5%)減少した。27日に厚生労働省が発表した人口動態統計(速報値)で明らかになった。死亡数は2万848人。22年比で631人(3.1%)増え、2年連続で2万人を超えた。確定数は今後定まるが、死亡数から出生数を差し引くと、1万4846人の自然減となる。22年速報値(1万3869人の自然減)と比べ減少幅は拡大している。

 出生数、死亡数の変化率を全国と比較すると、出生数は全国の5.1%減に対し、青森県は5.5%減と全国をやや上回っている。死亡数は全国5.4%増、青森県3.1%増で、青森県の増加率が全国より小さかった。

 例年6月ごろに公表となる人口動態統計概数や、9月ごろに取りまとめられる確定数は、今回の速報値から外国人を除いて、日本人のみの状況を集計する。青森県の22年出生数は、速報値時点の6348人から、確定数は過去最少の5985人となった。23年確定数段階での出生数は、22年をさらに下回る可能性がある。

 青森県の出生数は長期的に減少が続いている。速報値ベースでみると、10年の出生数は1万482人だったが、23年は6002人となり、十数年間でおよそ4割減少したことになる。少子化の要因は、未婚化や新型コロナウイルス禍による生活環境の変化のほか、若年女性の県外流出などを背景とした県内女性人口の減少を指摘する声がある。

 死亡数は、高齢化の進展に伴い増加基調が継続している。速報値ベースでは、10年の1万6074人に対し、23年は3割近く増えた。22年死亡数の確定数は戦後最も多い2万117人だった。

 このほか23年の速報値では、青森県の婚姻件数が22年比335件(9.0%)減の3403件、離婚件数は30件(1.7%)減の1710件だった。

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