輪島市の集団避難、3月終了検討 新学期に備え、中学生220人

 能登半島地震で被災し、石川県輪島市から白山市に集団避難している中学生約220人について、輪島市教育委員会が3月下旬までに避難を終わらせる方向で検討していることが28日、市教委への取材で分かった。小川正教育長は「新学期に備えて安心安全な学習環境を整えたい」と説明した。

 3年生は3月上旬の卒業式、1、2年生は3月下旬の終業式をめどに輪島市内へ戻ってもらう。詳しい日程は保護者や教員らとの協議を経て決める見通し。

 輪島市からは1月、生徒約250人が約100キロ南にある宿泊研修施設へ移った。学校再開の見通しが立たない中、整った環境での学びの機会を確保するため、異例の対応を取った。

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