中国恒大、創業者元妻が息子を提訴 10億香港ドルの返済要求

[香港 27日 ロイター] - 経営再建中の中国不動産開発大手・中国恒大集団の創業者、許家印会長の元妻が、10億香港ドル(約1億2781万ドル)の支払いを求めて息子を提訴した。ロイターが香港の裁判所の資料を確認した。

26日付の資料によれば、元妻の丁玉梅氏は息子に対し、2020年6月に貸し付けて返済が滞っている2件の借金と、利息の支払いを要求している。

昨年の報道によると、許氏と丁氏は2022年に離婚している。

中国恒大はコメントを差し控えた。また、違法行為の疑いで拘束されている許氏からはコメントを得られなかった。

中国恒大は21年にオフショア債がデフォルト(債務不履行)に陥り、先月には香港の高等法院(高裁)から清算を命じられた。

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