[サンパウロ 27日 ロイター] - イエレン米財務長官は、ブラジルが世界のサプライチェーン(供給網)に一段と統合される大きな好機があるとする一方、同国が民間部門に投資と成長の環境を整備することが不可欠と指摘した。
イエレン氏は、ブラジルの「真に歴史的な」税制改革により米企業などがブラジルで活動しやすくなると歓迎した。
同氏は、米国とブラジルが国交樹立から200年を迎えるのを称え、共通の価値観と両国経済の力強さにより相互経済関係が支えられていると述べた。
さらに、世界の供給網におけるプレゼンス向上を目指す上で、米国はブラジルの強力なパートナーになるとしながらも、ブラジルはなお、高い対外関税や経済協力開発機構(OECD)の規範適用に取り組む必要があると述べた。
イエレン氏は、米国の中国依存緩和に向け同盟国間で供給網を構築する「フレンドショアリング」を積極的に推進しており、ブラジルはその主要国となっている。