カズレーザー アトピー性皮膚炎が大人にも拡大中…原因菌の“狂暴化”を抑える最新研究を学ぶ

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が27日に放送された。今回は『2024年 アレルギーの最新事情!』をテーマに、『新薬でアトピーが劇的改善「かゆみ」に2つの新治療!』という講義で、日本アレルギー学会で理事も勤める専門家がアトピー性皮膚炎の発症原因と治療法開発の最前線について解説を行った。

専門家によれば、アトピー性皮膚炎の患者数は30年で2倍以上のおよそ50万人に増加しているそうで、生活環境の変化が患者数増加の一因だという。かつては子どもの病気として、年齢を重ねるにつれて症状が改善されるとされていたが、現在のアトピー患者数における成人の割合は約4割なのだそうだ。

そもそもアトピー性皮膚炎は、人間の皮膚に存在する『皮膚常在菌』のバランスが崩れ、『黄色ブドウ球菌』が増殖しすぎることで善玉菌を攻撃したり皮膚を破壊したりする。このことがアトピーの原因であると考えられているそう。そこで現在は、こうした『黄色ブドウ球菌の凶暴化』を抑える研究が進められているという。

専門家はアトピーのかゆみを軽減する薬品として開発が進んでいる、“かゆみ信号”を阻害する『JAK(ジャック)阻害薬』と、かゆみを起こす受容体にフタをすることで刺激・炎症の発生を抑える『生物学的製剤』を紹介。注射薬の『生物学的製剤』のなかには、生後6か月から使える薬もあるそうで、従来のものと比べて治療が継続しやすくなったと語った。ただし、これらの薬品にも少なからず副作用があるほか、抗体を使う治療のハードルが高いことから、認知度はそこまで高くないそうだ。

カズレーザーは「アトピーの対処法ってほんと色々な情報がまん延していて。結局は皮膚科に行って、しんどいけど最後まで一緒に二人三脚でやるしかないわけですよね」とコメント。また専門家は「(怪しい治療法の)本とかありますよね」と医学的根拠のない治療法に言及し、「治るわけないもんねってやっぱ思います」と注意喚起した。

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