「原爆の日」に広島市職員に暴行か 中核派の活動家5人を逮捕 前進社の全7拠点など捜索

去年の「原爆の日」に広島市職員に暴行を加えたとして、警察は中核派の活動家5人を逮捕し、全国にある前進社の拠点などを捜索しました。

警察の呼びかけ
「警察はただいまから裁判所の許可状により捜索を実施する。前進社の責任者については、直ちに扉を開けて出てきなさい」

この事件で警察は28日朝、広島市南区にある中核派の拠点「前進社中国支社」を家宅捜索しました。住宅やマンションが建ち並ぶ住宅街に、警察車両のバス2台が到着し、ものものしい雰囲気に包まれました。

記者
「午前7時29分です。捜査員が前進社中国支社の中に捜索に入っていきます」

警察によりますと、中核派の活動家5人は去年8月6日の「原爆の日」に平和記念式典の対応に当たっていた広島市職員に対し、転倒させるなどの暴行を加えたとして、暴力行為等処罰法違反の疑いが持たれています。

捜索は、全国8都府県のあわせて14か所で実施。東京、神奈川、宮城、大阪、広島、福岡、沖縄にある前進社の7つの拠点のほか、京都の京都大学熊野寮も含まれています。

記者
「午前11時、広島市中区です。現在、団体の事務所内で家宅捜索が行われています」

事件の発端となったデモを主催した「8・6ヒロシマ大行動実行委員会」の事務所でも捜索が行われました。

警察は事件の詳しいいきさつを調べることにしています。

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