原油先物は下落、米利下げ開始後ずれの観測で

[北京 28日 ロイター] - 原油先物価格は28日のアジア市場序盤の取引で下落している。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が自主減産を延長するとの見方が相場を支える一方、米利下げ開始時期が後ずれするとの観測が圧迫材料となっている。

0110GMT(日本時間午前10時10分)時点で北海ブレント先物は0.38ドル(0.45%)安の1バレル=83.27ドル。米WTI先物は0.35ドル(0.44%)安の78.52ドル。

米国の利下げ開始が遅れるとの見方が引き続きセンチメントに影響している。

米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は27日、インフレの上振れリスクを踏まえ、「将来において政策スタンスの変更を検討する際には慎重な姿勢を維持する」とし、利下げを急いでいない考えを示唆した。

関係者がロイターに明らかにしたところによると、OPECプラスは自主減産を第2・四半期まで延長し、原油価格を下支えすることを検討している。

この報道を受けて原油先物は27日、1ドル超上昇した。

© ロイター