自宅にテレビが「3台」あるのですが…「NHK」の受信料は3台分払わなければなりませんか?

自宅にテレビを複数台持っている場合のNHKの受信料は?

一般家庭の場合には、NHKの受信契約は1世帯につき1契約です。自宅に複数台のテレビを持っている場合も、受信契約は一つであり、契約の種類に応じて表1の受信料を払う必要があります。

表1

※沖縄県は料金が異なります
※日本放送協会「受信料の窓口 放送受信料のご案内 受信料額表」を基に筆者作成

別荘など、住居を複数所有する方もいらっしゃるでしょう。その場合は、住居ごとに受信契約を結ぶ必要があります。

また、家族に単身赴任の方や一人暮らしの学生がいる場合も、実家とは別世帯となるため、テレビを設置した時点で、それぞれに受信契約が必要です。

離れた家族が同一生計の場合は割引制度も!

家族が離れた場所に住居を持ち、複数の受信契約が必要な場合に、同一生計であれば「家族割引」を活用できます。対象となるのは、仕事の都合で家族と離れて勤務先に赴任された方や、子どもから生活費の送金を受けている父母、実家を離れて一人暮らしをしている学生などです。

自宅や親元など、受信契約者が割引元となって、家族割引の手続きを行う必要があります。家族割引を適用した場合の割引先の受信料は表2の通りです。

表2

※沖縄県は料金が異なります
※日本放送協会「受信料の窓口 放送受信料のご案内 受信料額表」を基に筆者作成

実家を離れて一人暮らしをしている学生で、要件を満たす方は、NHK受信料が全額免除となる制度もあります。受信料が全額免除されるための要件として、以下のいずれかを満たす必要があります。

__・保険証に「家族(被扶養者)」の記載がある
・前年の年間収入が130万円以下である
・奨学金を受給している
・20歳以上で国民年金保険料の学生納付特例対象である
・国民健康保険の修学特例対象である
・授業料を免除されている
・親元などが市町村民税非課税または公的扶助受給世帯である__

NHKの受信契約は世帯ごと! テレビを複数台持っていても受信料は同じ

NHKの受信契約は世帯ごとに結ばれるため、テレビを複数台持っていても、受信料が増えることはありません。ただし別荘など、住居をほかに所有している場合は、住居ごとに受信契約を結ぶ必要が生じます。

別住居に住む同一生計の家族がいる場合は、家族割引の手続きをすることで、受信料を半額におさえられます。学生であれば、全額免除の要件に該当する場合もありますので、確認したうえで手続きを行うといいでしょう。

出典

日本放送協会(NHK)
よくある質問集 1世帯で2台以上テレビを設置している場合も、受信契約は1件でよいのか
受信料の窓口
放送受信料のご案内 受信料額表
放送受信料 家族割引のお手続き
学生を対象とした免除制度

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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