羊文学、杏主演映画『かくしごと』主題歌「tears」配信リリース メンバーよりコメント到着

『生きてるだけで、愛。』(2018)で鮮烈な長編監督デビューを飾った映像クリエイター関根光才の待望の2作目となる、俳優・杏主演の映画『かくしごと』が、6月7日(金)に公開となります。この度、羊文学が歌う主題歌「tears」が配信リリースされました。

本作は、関根光才の長編第2作目となる、杏を主演に迎えた、子を守る母親の強烈な愛と嘘の物語。原作は「ミステリー作家が描く感動小説」として評価も高い、北國浩二の『噓』(PHP文芸文庫 / ※「噓」は正字)。主人公・千紗子役は、ドラマ / 映画 / モデルと幅広く活躍する杏が演じ、「今の自分だからこそ演じることができる」と、その深い母性を芝居を超えて体現し、鮮やかに観る者の心に焼き付けます。父・孝蔵役には、名優・奥田瑛二。認知症を患い、娘のことすら忘れ、日に日に別人のように衰えてゆく姿を、静かながら胸に迫る演技で圧倒しています。少年役に中須翔真、さらに佐津川愛美、酒向芳、安藤政信といった実力派俳優が脇を固めます。人の目も社会も関係なく、子への揺るがない愛を貫き通す千紗子の深く激しい母性をあなたは受け入れることができるか――。心揺さぶるヒューマン・ミステリーが誕生しました。

そして、本作の主題歌を担当したのが、TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のエンディング・テーマも話題になったオルタナティブ・ロック・バンド“羊文学”。3月末から全7ヵ所を巡る初のアジア・ツアーの開催を先日発表し、4月21日(日)に開催する神奈川・横浜アリーナでのワンマン・ライヴのチケットは発売開始直後3分でソールドアウトになるなど、しなやかに旋風を巻き起こす躍進中のアーティストです。

そんな羊文学が本作に書きおろした主題歌「tears」は、書き下ろすにあたり、本作だけでなく関根光才監督の前作『生きてるだけで、愛。』も視聴していたメンバー。関根監督も出来上がった楽曲に「こんなに作品にハマる楽曲はなかなかない」と太鼓判を押しています。先日の予告編公開時に音源が解禁となると、SNSでは「主題歌素敵」「ギターの音がもう好き」「歌声が切なすぎる」「早く聴きたい」といった声が多数あがりました。

期待がかかる羊文学の新曲「tears」は2月28日(水)より配信スタート。Amazon Music、Apple Music、Spotifyほか、各種音楽配信サービスにて配信されます。さらに、配信開始に合わせて、羊文学より『かくしごと』へコメントが到着しました。

ひとつの“嘘”をきっかけに明かされていくそれぞれの“かくしごと”とは――。心揺さぶるヒューマン・ミステリー、『かくしごと』のラストで流れる「tears」を劇場でもぜひ体感していただきたいところです。

[羊文学 コメント]
作中に流れる、ヒリヒリとした感情や、歪で深い「親子」の愛を掬い取るようなイメージで曲を作りました。
物語の世界のその後、涙の理由もわからなくなったその先で、まっすぐな瞳で幸せを追い求めている姿を思いながら、音に魂を置いていくような気持ちで、丁寧に丁寧に、歌いました。

今回、羊文学としては初めてメンバー3人以外の楽器パートとしてチェロを取り入れ、不安定な心のように震えながら、未来に向かって渦巻いている春風のようなフレーズが加わりました。

静かで力強い、本当に大好きな曲ができました!
――塩塚モエカ(Vo / G)

何が正しくて何が正しくないのか
わからなくなることも多い世の中ですが、
生きていて感じる、自分の中のピュアな想いや願いは、
存在自体がとても価値のあるものだと感じました。

音が身体の芯に沁み込んで、細胞が芽吹くような感覚、
純粋な曲と音の美しさを引き出せるように作りました。
――河西ゆりか(B)

関根光才監督の作品は、芥川賞受賞作家・本谷有希子の傑作小説『生きてるだけで、愛。』を映画館で観たのが出会いでした。
登場人物の言葉選びが非常にアクチュアルで口数が最小限の静寂感が印象的で、関根光才監督の感覚、感性に心を奪われました。

『かくしごと』は虚構且つ刹那的な偽りの時間を過ごす主人公、千紗子(杏さん)の母性溢れる演技が秀逸で、記憶に残る様な作品です。
楽曲の制作面では、悲しみ、後悔、哀愁、静寂等をテーマに映画の相性と照らし合わせて、ブラシ、ロッド、チェロ等を用いて演奏させて頂きました。
是非劇場に足を運んで頂けたら幸いです。
――フクダヒロア(Ds)

© 2024「かくしごと」製作委員会

© 株式会社シーディージャーナル