iOS 18ではサポート“足切り”は無し?一方iPadOS 18にはあるかも

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次期「iOS 18」は6月のWWDC(世界開発者会議)で発表され、iPhoneユーザーにとって「最大級のアップグレードの1つ」になると噂されている。同時に、iPad向けにも「iPadOS 18」が登場する見通しだ。

毎年のメジャーアップデートで注目が集まるのが、どのデバイスがサポートされるかということ。裏返せば、どの過去モデルが足切りされるかという点だろう。アップル製品はソフトウェア更新を受けられる期間が長いため(最近ではAndroidも長くなっているが)かなり古い機種でも生き残ることはある。

これにつき「次期iOSアップデートのビルド番号をシェアした実績ある」個人アカウントが明らかにしたと、アップル関連情報サイトMacRumorsが伝えている。

この投稿はMacRumorsのライターAaron Perris氏が見つけたが、その後に削除されたという。しかし、これまでも同アカウントは目立つことを避けており、前に削除した投稿の多くに正確な情報が含まれていたそうだ。

結論から先に書けば、iOS 18はiOS 17と同じモデルに対応することになるとのこと。以下、そのリストである。

  • iPhone 15
  • iPhone 15 Plus
  • iPhone 15 Pro
  • iPhone 15 Pro Max
  • iPhone 14
  • iPhone 14 Plus
  • iPhone 14 Pro
  • iPhone 14 Pro Max
  • iPhone 13
  • iPhone13 mini
  • iPhone 13 Pro
  • iPhone 13 Pro Max
  • iPhone 12
  • iPhone12 mini
  • iPhone 12 Pro
  • iPhone 12 Pro Max
  • iPhone 11
  • iPhone 11 Pro
  • iPhone 11 Pro Max
  • iPhone XS
  • iPhone XS Max
  • iPhone XR
  • iPhone SE(第2世代)
  • iPhone SE(第3世代)

かたやiPadOS 18は、A10X Fusionチップを搭載したiPadモデルのサポートを終了するという。

この条件に該当するモデルは、2017年に発売された第1世代の10.5インチiPad Proや第2世代の12.9インチiPad Proである。また第6世代と第7世代iPadは同世代のA10 Fusionを採用しており、間違いなくサポート対象外となるだろう。

今回の情報が正しければ、iPadOS 18に対応したiPadモデルは次の通りだ。

  • iPad:2020年以降
  • iPad mini:2019年以降
  • iPad Air:2019年以降
  • iPad Pro 2018年以降

iPhoneやiPadに内蔵されるAシリーズチップのうち、A11以前には修正不可能な脆弱性「checkm8」が見つかっている。すでにiOS 17ではA11 Bionic搭載のiPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone Xが足切りされており、ようやくiPhone・iPadともに重大なセキュリティの穴が塞がれることになる。

もっとも、iOS 18でサポートされるからといって、過去モデルで最新機能がすべて使えるとは限らない。たとえばiOS 17でも、「ポイントして読み上げ」(iPhoneのカメラを向けると書かれた文字を検出して読み上げる)はiPhone 12 Pro以降となっていた。

iOS 18ではリニューアル版Siriなど多くの生成AI関連機能が登場すると見られているが、それは次期「iPhone 16」シリーズ限定となるかもしれない。

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