【宝くじ】年末ジャンボを友人5人で購入し「1000万円」当せん!分配するのに「税金」ってかかるの?

通常は宝くじの当せん金には税金はかからない

宝くじの当せん金には、原則税金はかかりません。

宝くじの運用は「当せん金付証票法」に基づいて行われており、第13条には「当せん金付証票の当せん金品については、所得税を課さない」と明記されています。そのため、通常は宝くじを購入して当せんした場合に、所得税はかからないことになります。

仲間内での当せん金は分配に注意が必要

原則当せん金には税金がかからないことが分かりましたが、グループで購入した場合には、分配方法によっては税金がかかることがあります。

宝くじでは個人での購入以外にも、共同購入といってグループで買う方法があります。共同購入で当せんした場合には、参加メンバーに対して、購入枚数に応じた比率の当せん金が分配されます。この場合、決められた手続きにのっとって分配すれば、本来は税金はかかりません。

しかし、代表者が当せん金を全額受け取ってからグループのメンバーに分配すると、贈与税の対象になる可能性があるのです。

贈与税とは、金品を贈られた側が支払う税金であり、110万円(1年間で)を超える金額の場合に課せられます。仮に5人で宝くじを購入して、1000万円が当せんしたとします。その場合、代表者一人が1000万円を受け取ってから一人に200万円ずつ配ると、受け取った側は金品を贈られたことになって、贈与税が課せられてしまうのです。

税金を気にせずグループで宝くじを購入する方法

税金を払わずにグループで宝くじを購入したいのであれば、宝くじ公式サイトで購入する方法が安心です。公式サイトには、ネット購入・共同購入のグループを作成する方法の記載があります。

公式サイトを介してインターネットから宝くじを購入する場合は、以下の方法での参加が可能です。

  • 1. 共同購入グループを作成する
    ※作成するグループの名前、各種情報(購入限度枚数など)設定、購入する宝くじの選択
  • 2. メンバーを招待する
    ※グループを作成すると、招待用のURLもしくはQRコードが発行される
  • 3. 招待を受けたメンバーは、共同購入グループに参加する
  • 4. 共同購入グループの情報を確認する

上記の方法で購入することで、高額当せんしても税金がかからずに分配が可能です。ただし、共同購入できる宝くじは「ジャンボ宝くじ(ジャンボミニ、ジャンボプチ含む)」と「全国通常宝くじ」に限定されていますので、注意しましょう。

グループで宝くじを購入する際に分配方法によっては税金がかかる

宝くじを複数人で購入した場合に、当せん金の分配方法によっては贈与税が課される可能性がありますので、注意しましょう。税金の心配をすることなく、宝くじをグループで購入するには、公式サイトによる「共同購入」がおすすめです。

すべての宝くじが対象ではありませんが、ネットで購入できるため、遠方に住む友人なども一緒に参加することが可能です。興味のある方は、ぜひ、今回ご紹介した方法で宝くじを購入してみましょう。

出典

宝くじを発売する全国都道府県及び全指定都市で構成する協議会 宝くじ公式サイト
よくあるご質問 Q当せん金に税金はかかりますか?
ネット購入 共同購入とは
デジタル庁 e-GOV法令検索 昭和二十三年法律第百四十四号 当せん金付証票法 第十三条
国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問)No.4402 贈与税がかかる場合

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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