MVP経験者が3人並ぶ打線は28年ぶり 1~3番に並ぶのは41年ぶり

日本時間2月28日、ドジャースがホワイトソックスのオープン戦で1~3番にムーキー・ベッツ、大谷翔平、フレディ・フリーマンと3人のMVP経験者を並べたことを受け、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者が自身のX(旧Twitter)を更新。MVP経験者3人が連続した打順でスタメンに名を連ねたのは1996年のレッドソックス、MVP経験者3人が1~3番打者としてスタメン出場したのは1981年のフィリーズが最後であることを紹介した。

今季のドジャースはベッツ、大谷、フリーマンの「MVPトリオ」をどのように並べるかが注目されていたが、デーブ・ロバーツ監督は3人が同時出場した初めての試合で1番ベッツ、2番大谷、3番フリーマンという打順を組んだ。ロバーツ監督は「ムーキーは1番打者として大成功を収めている。彼がリードオフマンとして打線の起爆剤になるのが好きなんだ」とコメント。ベッツを1番に置くことに迷いはなかったようだ。

大谷とフリーマンの打順については「ショーヘイがフレディの前を打つことで、走者が一塁の状況でも得点を狙えるし、相手に盗塁のプレッシャーを与えることもできる」と説明。スピードを生かすために、大谷をフリーマンの前に置くことを決めたようだ。「ショーヘイはフレディよりも積極的に振っていく打者だ。フレディが後ろにいることで、相手投手がストライクゾーンに投げる可能性は高くなると思う。フレディがショーヘイを助けることになるんだ」と指揮官は語った。

ラングス記者によると、レギュラーシーズンの試合でMVP経験者3人が連続した打順でスタメンに名を連ねたのは、モー・ボーン、ホセ・カンセコ、ケビン・ミッチェルという大砲3人を擁した1996年のレッドソックスが最後。ただし、ミッチェルは故障離脱したうえにシーズン途中でトレードされたため、レッドソックスでは27試合しか出場しておらず、カンセコも故障で96試合の出場にとどまった。

1~3番にMVP経験者3人が並んだ場合に限定すると、1983年のフィリーズが最後。殿堂入り二塁手のジョー・モーガン、通算4256安打のピート・ローズ、殿堂入り三塁手のマイク・シュミットが1~3番に入った。ただし、当時モーガンは39歳、ローズも42歳で、全盛期と呼べる活躍を見せたのは本塁打王に輝いた33歳のシュミットだけ。今季のドジャースの「MVPトリオ」は、全員が昨季のMVP投票で3位以内にランクインしており、全盛期の真っ只中にある。

28年ぶりにMVP経験者3人が連続した打順に並び、41年ぶりにMVP経験者3人が1~3番に名を連ねることになる今季のドジャース打線だが、いったいどんなスタッツを残すのか。シーズン開幕が待ち遠しい。

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