トヨタ、1月の国内販売13%減 ダイハツ認証不正影響

トヨタ自動車本社=愛知県豊田市

 トヨタ自動車が28日発表した1月の国内販売台数は、前年同月比13.7%減の11万2425台だった。前年割れは13カ月ぶり。完全子会社ダイハツ工業の認証不正が拡大し、ダイハツが手がけるトヨタブランドの車の国内生産が全面的に停止した影響を受けた。前年同月の国内生産が高水準だった反動も表れた。

 一方、世界販売は10.5%増の78万4527台と1月の過去最高を更新した。米国やカナダでハイブリッド車が好調だったほか、中国も春節(旧正月)の休みの影響で減少した昨年の反動で伸びた。世界生産についても海外がけん引し、7.4%増の74万332台となった。

 ダイハツは不正の拡大を受け、昨年12月26日に国内全ての工場で完成車の生産を停止。1月の国内生産がゼロとなったことで、完成車の供給を受けるトヨタの販売台数に響いた。

 国内生産は2.8%増の21万7481台だった。ダイハツ生産停止の影響が一部であったものの、半導体不足が緩和し全体としては堅調だった。

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