日立システムズ、「青少年の体験活動推進企業表彰」で優秀賞を受賞

日立システムズは2月27日、文部科学省主催の令和5年度「青少年の体験活動推進企業表彰」で、同社が社会貢献活動の一環として実施している、小中高生向け次世代IT人材育成のためのSTEAM教育プログラム「未来をもっと輝かそう」が、優秀賞を受賞したと発表した。

表彰式の様子(左)とプログラミング教室の様子

「青少年の体験活動推進企業表彰」は、青少年の体験活動の機会の推進を図ることを目的に、社会貢献活動の一環として青少年の体験活動に関する優れた取り組みを行っている企業を表彰し、全国に広く紹介するもの。

「HumanIT」を事業ブランドに掲げる日立システムズは、社会貢献活動の一環として未来を担う若い力を育む活動に力を入れており、2014年から小中高生に向けた教育プログラムを提供している。今回、受賞したSTEAM教育プログラム「未来をもっと輝かそう」は、小中高生に向けた次世代IT人材育成の教育プログラム。日立システムズの技術者やデータサイエンティストらが講師となり、ITに関する仕事のおもしろさや、AIや数学がビジネスでどう役立つのかなどを、五感で体験してもらうことで子どもたちに伝えている。

同プログラムでは、(1)科学とモノづくりのおもしろさを伝える小学生向けの「プログラミング教室」、(2)AIの基礎知識を学び改善方法を考える中高生向けの「AI授業」、(3)数学の知識を使いデータ分析・技術活用を体験する高校生向けの「データサイエンス出前授業」の三つのプログラムを用意。驚きと感動、探求心をくすぐるような内容を目指し、日立システムズが独自に作成した。作成に際しては学校の指導要領の確認や先生との意見交換、試行テストやトライアルを実施している。

今回の表彰対象である22年4月1日から23年3月31日の期間では、3プログラム合計212人の子どもたちに向けてプログラムを提供した。提供後はアンケートにより、プログラムに対する評価や感想を把握することで、次の提供機会に生かしている。「学校の勉強が生活の中でどう生かされているのかわかり、システムエンジニアになりたくなった」「理系だから数学だけ勉強するのでなく、社会や心理学など多くのことを学ぶのが大事だと思った」といった感想が寄せられ、繰り返し受講を希望する学校が増えるなど、好評を得ている。

日立システムズは、STEAM教育プログラムの提供のほか、若年世代の職業意識を醸成する企業訪問プログラムの実施や、地域課題の解決につながる高専生によるアイデアコンテスト「高専ワイヤレステックコンテスト」に協賛している。今後も、さまざまな「人づくり」の取り組みを継続していく考え。

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