米アップルがEV開発から撤退=報道

米アップルが、電気自動車(EV)開発から撤退したもようだ。米メディアが27日、関係筋の話として伝えた。

アップルのEV開発への参入は10年ほど前に話題になったが、同社はこれまで正式に認めたことはない。開発プロジェクトには2000人ほどが関わっていたとされている。

ブルームバーグ通信によると、その多くは今後、社内の人工知能(AI)部門に移るという。

BBCはアップルにコメントを求めているが、現時点で回答はない。

アップルは、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が統括する「プロジェクト・タイタン」の一環で、自動車開発事業「スペシャル・プロジェクツ・グループ」を進めているとされてきた。

これまで研究開発に数十億ドルを費やしており、当初は、ハンドルやペダルに一切触らずに運転ができる自動運転車に取り組んでいるとうわさされていた。

しかし、生産までにはさらに数年かかると言われていた。

アップルはiPhoneやコンピューター以外の製品開発に力を入れており、先にはゴーグル型端末「Vision Pro(ビジョンプロ)」を発売した。

金利の高止まりを受け、EVの需要はここ数カ月鈍化している。また、EV大手各社が顧客の獲得に乗り出しているため、市場の競争も激化している。

EVメーカーの米テスラは1月、今年の販売台数の伸びは2023年よりも弱くなると警告した。

富豪のイーロン・マスク氏が率いる同社は、BYDなど中国の競合他社との厳しい競争に直面しており、欧州や中国など世界の主要市場で値下げに踏み切った。

マスク氏は、所有するX(旧ツイッター)で、アップルのEVプロジェクトが打ち切られるという報道に対し、

した。

(英語記事 Apple unplugs self-driving electric car project, reports say

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