米韓、3月4日から合同軍事演習 北朝鮮の核脅威に照準

Hyonhee Shin

[ソウル 28日 ロイター] - 米韓両軍は28日、春の定例軍事演習を来週開始すると発表した。北朝鮮による核兵器使用を阻止することに焦点を当てる。「フリーダムシールド(自由の盾)」と呼ぶ演習を3月4─14日に行う。

北朝鮮が2018年の南北軍事合意を昨年11月に破棄してから初めての実施となる。

米韓両軍は演習について、最近の紛争の教訓を反映したシナリオに基づいて行われると記者会見で述べた。

韓国軍合同参謀本部のイ・ソンジュン報道官は、空爆などを含む複合野外訓練を48回行う予定で、両軍から昨年の2倍の兵士が参加すると述べた。

北朝鮮が核弾頭搭載の可能性を示唆している巡航ミサイルを識別し攻撃するなどの方法で、核の脅威を無力化することが演習の主な目的だとし、「(米韓は)北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対抗する作戦構想を共同で策定しており、核使用を抑止・阻止するために適用する」と述べた。夏季の演習には核攻撃のシナリオを組み込む予定とした。

在韓米軍のアイザック・テイラー大佐は、慣例に沿って米国の戦略資産が朝鮮半島に展開される可能性が高いと述べたが、安全保障上の理由から詳細は明らかにしなかった。

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