中須賀、強豪ライバル多数に「トップカテゴリーらしいメンバーが揃った。ライバルがいるから燃える」/全日本ロード 鈴鹿2&4 事前テスト

 JSB1000でさらに連覇を狙う中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は、2月26~27日に鈴鹿サーキットで行われた全日本ロードレース選手権第1戦鈴鹿2&4レースの鈴鹿主催事前テストで、初日から2分06秒729を記録。2日目も2分06秒130で首位に立ったが、転倒もあった。そんな中須賀が今年のJSB1000および開幕戦のエントリーリストを見て感じたこと、そして今年の目標を語った。

 年末から2月にかけて多くのチームが全日本ロードの体制を発表していったが、中須賀も「発表ごとにニュースで把握した感じです」という。注目選手が多いことについては「これでトップカテゴリーらしいメンバーが揃ったんじゃないかなと思います。やっぱりライバルがいるからこそ(気持ちが)燃えることもありますし、本当に開幕戦が楽しみです。今年は開幕戦から激しいバトルになっていくと思っています」と続けた。

 テスト中にはコース上であまり遭遇することはなかったというが、「長島哲太選手は一緒にレースしたことないし、どういうふうに走るのか、世界を戦ってきたライダーなので楽しみです。(野左根)航汰も世界選手権で揉まれてどれだけ成長したかという姿が見られるのも楽しみです」と、やはりライバルたちの走りにも着目しているようだ。

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/2024全日本ロード第1戦鈴鹿2&4 JSB1000 鈴鹿主催事前テスト

 2月ということもあり、事前テストは晴れていたが寒くなり、さらに風も強くて転倒が続出した。中須賀も2日目に多くの選手がスリップダウンした3コーナー(S字カーブ)でクラッシュした。

「自分の走りに集中して自分のやるべきことをやっていました。コンディションも良くなかったし、自分も3コーナーで転んでしまって、チームには申し訳ありません。でもレースウイークも、似た天候とコンディションになると思うので、開幕戦のことを考えると良いテストになったと思います」

 2日間ともにトップタイムを記録したことにおいては「あくまでもテストでのトップですが、トップにいるのは何よりも大事ですし、ここから自分自身もデータをしっかり見返して、もっともっといい走りができるように準備したいと思います」と中須賀は意気込む。

「チーム体制は今年もYAMAHA FACTORY RACING TEAMで参戦して、スタッフのメンバーも変わっていないし、車両も熟成されてデータはあります。そういった意味でも、他メーカーにプレッシャーを与えたいと思いますし、みんながデータを積み上げてきて完成する前に、アドバンテージを使って開幕戦と前半戦にスタートダッシュを決めたいなと思っています。最終的には決勝が一番大事なので、そこを見据えて準備を進めていきたいです」

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/2024全日本ロード第1戦鈴鹿2&4 JSB1000 鈴鹿主催事前テスト
中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/2024全日本ロード第1戦鈴鹿2&4 JSB1000 鈴鹿主催事前テスト

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