午後3時のドルは150円半ばで一進一退、対NZドルで円高

Shinji Kitamura

[東京 28日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの150円半ばで取引されている。ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)が政策金利を据え置いたことで、対NZドルで円が買われたが、影響は限定的だった。

ドルは150円前半から半ばの狭いレンジ内で一進一退が続いた。下値の押し目買い需要と、上値の介入警戒感による戻り売りがぶつかり合う構図は変わらず、米利下げシナリオの変化など「次の手掛かり待ち」(大手銀関係者)の色彩が濃い展開となった。

市場では、あす29日に発表される1月の米個人消費支出(PCE)価格指数に関心を寄せる声が上がっている。

NZドルは続落。92円後半から91円後半へ下落した。市場の一部に利上げを予想する声が出ていたことに加えて、「中銀が最新の経済見通しでインフレ率と政策金利の予想を引き下げたことが、ハト派的と捉えられた」(外銀アナリスト)という。

NZ金利先物市場では、5月までの利上げ確率は20%と、中銀発表前の47%から大きく低下した。NZドルは23日に93円半ばと9年ぶり高値を更新していた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 150.59/150.61 1.0825/1.0829 163.03/163.07

午前9時現在 150.51/150.52 1.0841/1.0842 163.17/163.18

NY午後5時 150.50/150.53 1.0844/1.0848 163.21/163.25

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