犬の興奮を落ち着かせる4つの方法 おとなしくさせるために日頃からできることまで解説

犬の興奮を落ち着かせる方法

犬は思わぬタイミングで大興奮することがあります。それまで静かにリラックスしていたかと思えば、インターホンが鳴ったり窓から他の犬を見つけたりしただけで、想像以上に興奮してしまうことも。

また、健診で病院に行った時なども大興奮して騒いでしまうこともありますよね。しかし、そういう場所でも静かに落ち着いている犬もいます。

そこで今回は、犬の興奮を落ち着かせる方法について解説します。愛犬の大興奮に困っている場合はぜひ確認してみてくださいね。

1.名前を呼ぶ、オスワリをさせる

犬が興奮して騒いでいたら、まずは犬の名前を呼んでみてください。これだけでも「何?」と犬が振り返ってくれることもあります。

犬が反応したら、すぐに「オスワリ」と指示を出します。

オスワリでも落ち着かないようであれば「フセ」の指示も出してみましょう。犬にとって地面が体についている態勢は落ち着きます。

2.犬の動きをおさえる

飼い主の股の間に入るのが好きな犬は多いですよね。犬は狭い場所が好きで、飼い主のニオイに包まれていると安心するというのが理由のようです。

犬が興奮していても抑えられる状態であれば、またいで動きを止めてみてください。飼い主が偉いと示すことにもなるので、こちらの言うことをきかせるのにも効果的です。

小型犬は抱っこしてしまいがちですが、足が地面から離れてしまうと犬は逆に興奮してしまいます。飼い主が犬の姿勢に合わせて両手で肩や背中をおさえるのをお勧めします。

3.落ち着くツボを刺激する

体を撫でると喜んでくれる犬はいますが、特に撫でられると気持ちが良いと感じる部位があります。愛犬が興奮したときには、それらの部位を刺激してください。

犬は耳や首が凝りやすいので、ほぐすとリラックスします。人間の東洋医学で耳の後ろに「風池」というツボがありますが、これは犬にも共通します。頭のてっぺんの「百会」も効果的です。

犬の背後から触りやすい部位なので、興奮した際にはこれらを押したり撫でたりしてみましょう。

4.音を立てる

上記の方法でも犬の興奮を抑えられないときは、大きな音を立てて驚かしてください。ペットボトルを地面に投げつけるなど、壊れにくいものを使用します。

音に敏感な犬なら、驚いて動きを止めることが多いです。犬が動きを止めたらすぐに首輪や体をおさえてください。

ただし、この方法は「音を立てても良い場所」に限ります。他の人や犬に危害を加えそうなときなど、緊急性の高い場合にのみ行うようにしてください。

犬をおとなしくさせるために日頃からできること

犬が興奮してしまった場合の落ち着かせ方について解説しましたが、本来は、愛犬が普段から興奮しすぎないようになってくれれば良いのではないでしょうか。

今日明日すぐに…というわけにはもちろんいきませんが、飼い主として日頃からできることがあります。繰り返していくことで、愛犬も学んでくれるはずです。

興奮しそうになったら注意を逸らす

散歩中に他の犬を見つけたときなど、愛犬が興奮して騒ぎそうになったら声をかける、体を撫でるなどして注意を逸らしてください。

一度興奮してしまった犬をすぐに落ち着かせるのは難しいです。犬の性格にもよるので、興奮する前に犬を落ち着かせる習慣をつけましょう。

知らない音や場所に慣らす

知らない音や場所に反応して興奮してしまうのは、やはり社会化不足が原因です。これは、若い犬やあまり外に出ずに育った犬に起こりがちです。

周囲に迷惑をかけるから、と散歩は人通りの少ない時間にし、遠出もあまりしないという飼い主さんがいると思います。しかし、犬は経験が少ないとますます些細なことで興奮するようになってしまいます。

少しずつで良いので、家の近く以外にも犬を連れて行って普段と違う音やニオイにも慣らしてあげてください。

家の中でも興奮させすぎない

飼い主の帰宅をものすごく喜ぶ犬、ごはんが好きで飛び跳ねる犬など、家の中でも興奮しやすい犬がいると思います。

家の中なら他人に迷惑をかけないしかわいいからと許している飼い主さんがいるでしょう。しかし、家の中で興奮するのが習慣化してしまうと、外でも興奮しやすくなってしまいます。

飼い主が帰宅したらすぐに犬と接するのではなく、荷物を置くなどして一呼吸置く習慣をつけてください。

まとめ

犬は興奮すると吠えたり、走り回ったり、というような行動をとります。他の人や犬に噛みついたり、車にひかれてしまったりするような事故はその延長です。

このような悲惨な事故を防ぐためには、落ち着きのある犬に育てる必要があります。落ち着きのある犬にするには、まず飼い主が落ち着かなければいけません。

犬が悪さをしたときに落ち着いた声で叱っているか、また甘やかしすぎていないか、日頃の飼い主の態度を見直してみましょう。

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