容疑者親子3人 ススキノ殺人 鑑定留置きょう終了

札幌・ススキノのホテル客室で頭部を切断された男性の遺体が見つかった事件。殺人の疑いで逮捕された親子3人の刑事責任能力を調べる鑑定留置がきょう期限を迎えました。事件を巡っては札幌・厚別区の田村瑠奈容疑者(30)と父親で精神科医の修容疑者(60)、母親でパート従業員の浩子容疑者(61)の3人が共謀して去年7月、ススキノのホテルで恵庭の会社員男性を刃物で刺して首を切断し、頭部を持ち去ったとして、殺人などの容疑で、逮捕・送検されました。瑠奈容疑者と被害男性は去年5月にススキノのダンスクラブで知り合い、その後、トラブルになったとされています。これまでの調べで事件当日、瑠奈容疑者とみられる人物がホテルの入室時と退室時で服装を変えていたことや、事件前に凶器とみられるナイフやのこぎりを購入したことなどが判明。また、刃物を一緒に購入するなど修、浩子両容疑者についても警察は事前に計画を認識し関与したとみています。これに対し、修・浩子の両容疑者は去年9月、請求に応じて裁判所が鑑定留置の理由を述べる開示手続きの意見陳述で、「親として道義的責任を強く痛感している」とする一方、「事件を知ったのは娘の帰宅後」として「共謀の事実はない」と容疑を否認しています。

富田記者「去年の8月から行われてきた3人の鑑定留置はきょう終了します」

札幌地検は今後、3人の勾留期限を迎える来月6日までに、起訴するかどうか決める方針です。通常は長くても3、4か月とされる鑑定留置。事件の特異性などから異例の半年間に及んだ今回、検察がどういった判断を下すのか注目されます。

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