何が出るかな? 古着の自販機でガチャ楽しめる 24時間営業で価格も安い 沖縄・北中城村

プロスポーツチームのTシャツなどを24時間販売する古着自販機=23日、北中城村美崎・39マルシェ北中城店

 【北中城】北中城村美崎にある県内最大の自販機パーク「39マルシェ北中城店」内に古着を販売する自販機がお目見えした。運営するアンダーテイクジャパン(沖縄市)によると、「古着自販機」は全国初。スポーツブランドの古着などを800~1500円で販売し、1月には約1500着を売り上げた。若者を中心に人気が広がっている。(中部報道部・砂川孫優)

 自販機パークは、県総合運動公園中央口向かいの県道227号沿いにある。パーク内にはつけ麺やデザートなどの冷凍自販機が12台。冷凍自販機2台を古着販売用に設定した。

 同社は昨年12月に古着部門を立ち上げ、自販機での販売を開始した。

 赤嶺哲志店舗責任者は、拡大するファッションリユース市場に着目したとし、「SDGsの観点から服を安価で再利用してもらいたい。古着に抵抗感を持つ人もいるが、古着の良さを発信する場所になれば」と意気込む。

 プロスポーツチームやスポーツブランドのプリントTシャツをメインに扱う。季節によって長袖やアウターも。子ども服はすべて500円。

 サイズはS~2XLまで選択できるが、商品は「ガチャ」のようにランダムに出てくる。古着を気軽に楽しんでほしいという同社の思いと、商品がランダムで出ることから、他店より価格を安く設定した。

 米国から古着を仕入れる業者と契約。古着はクリーニング後、品質チェックなどを経て真空パックにしている。

 24時間営業の自販機は人件費が抑えられ、運営効率が高いのが最大のメリット。午後11時~午前2時の深夜の時間帯にも売り上げがある。客層は大学生ら若者が多い。

 今後は、会員制交流サイト(SNS)などに寄せられた要望に応え、服の種類を増やし、自販機を2台増設する計画だ。

 古着自販機に関する問い合わせはインスタグラムから https://www.instagram.com/bear.used/

県内最大の自販機12台がある自販機パーク「39マルシェ北中城店」

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