「すごくうれしかった」台湾優勝は“復活”の兆し 川崎春花は初の開幕戦出場

台湾での優勝翌週にシーズン開幕戦を迎える川崎春花(撮影/桂川洋一)

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前情報(28日)◇琉球GC(沖縄県)◇6595yd(パー72)

「77」と苦労した最終日は「風がめっちゃ強くて、ピンポジションもえげつないところばかり」だった。気温も10℃前後と凍える寒さ。厳しいコンディションを耐え抜いたことが自信になった。前週の台湾女子ツアー「フォックスコンTLPGAプレイヤーズ選手権」で優勝した川崎春花が凱旋して日本で開幕戦を迎える。

プロアマ戦では小林浩美会長とプレー(撮影/桂川洋一)

「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」での初優勝を含む2勝を挙げたのが2年前。昨シーズンはトップ10が3回、メルセデスランキング48位と低迷した。

「本当に、結構しんどかった」という不振は腰痛が発端。強いからだを作り、8日で8ラウンドをこなしたタイ合宿も行ったオフを経て、「結果が出てすごくうれしかった」

日本勢がトップ10に6人という戦況にも後押しされ、「絶対勝つという気持ちはなくさないように。みんな頑張っているから、頑張ろうと」思えた。4打差の首位スタートから、終わってみれば2位の竹田麗央とは1打差。7位で終えた同い年の櫻井心那から祝福され、思わず涙が目にたまった。

プロアマ戦で最終調整(撮影/桂川洋一)

本大会でシーズン初戦を迎えるのは初めて。昨年は沖縄入り後に新型コロナウイルス感染検査で陽性反応が出たため、欠場を余儀なくされた。「やっぱり風は強くて、グリーンは(台湾よりも)こっちの方が硬い。頭を使いながらプレーできたら。ワクワクしています」と楽しみな気持ちでいっぱい。「海外メジャーに出たいので、前半でしっかり頑張って世界ランキング(100位)を上げたい」というシーズンが始まる。(沖縄県南城市/桂川洋一)

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