同僚の手錠を盗んだ南国署の30代の巡査部長に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決【高知】

高知県の南国警察署で同僚の手錠を盗んだとして窃盗の罪に問われた30代の巡査部長の被告に高知地裁は2月28日懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。一方、弁護側は「不当な判決なので控訴し改めて無実を主張する」としました。

窃盗の罪に問われたのは高知市大津乙の高知県警の巡査部長・鈴木孝將被告(33歳)です。起訴状などによりますと鈴木被告は、2022年4月当時、勤務していた南国警察署の男子更衣室で同僚の警察官のロッカーから手錠1個を盗んだ罪に問われていました。

28日の判決公判で稲田康史裁判官は「貸与を受けた手錠を紛失したことを隠すためそれに代わる手錠を手に入れようと犯行に及んだ」「被告人以外が犯行に関与したとは証拠上疑われない取り調べに対しても違法性がない」と指摘した上で「身勝手な動機で厳しい非難を免れない」として鈴木被告に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

一方、弁護側はこれまでの公判で「犯行動機が見当たらない」「手錠が入れ替わった可能性があり、窃盗行為そのものがなかった」などとして無罪を主張していて、鈴木被告も「私は手錠を盗んでいません」と訴えていました。今回の判決に、弁護側は「不当な判決なので控訴する改めて無実を主張する」とし即日控訴する方針です。

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