NBAのヘイウッド・ハイスミス、21歳に提訴される…「あなたの不注意な運転が私の足を奪った」

マイアミ・ヒートのロールプレーヤーとして台頭してきたヘイウッド・ハイスミスが、21歳の青年から提訴された。

『TMZ Sports』によると、訴訟を起こしたアレクセイ・ピノは、2月7日(現地時間6日)にマイアミで立ち往生していた運転手を救助していたところ、ハイスミスがアウディA5で現場に突っ込んできたと主張。また、ハイスミスは法定速度を超えて走行して彼に衝突し、右足の切断を余儀なくされたほか、当該の事故で他にも重大なケガを負い、多くの医療処置を受けなければならなかったという。

ピノの弁護士を務めるマニュエル・ドブリンスキーは、ピノは未だ病院で回復中であり、非常に長いリハビリの道のりがあると述べている。また、ハイスミスに対して損害賠償を要求しており、その額は5万ドル(約750万円)を超えると推測。さらに、ピノの家族もファンドを設立し、彼の回復プロセスを支援するべく、10万ドル(約1500万円)の寄付を目指しているようだ。

地元警察の報告書によると、ハイスミスはオーランド・マジックを破った2月7日の夜、ヒートの本拠地『カセヤ・センター』付近において、時速65キロのエリアを70キロオーバーでそうこうしていたと発表している。また、薬物やアルコール摂取の可能性も問われたが、最終的には不注意運転での告発となったようだ。

ヒートは事故後、「ケガをした人々に心からお悔やみ申し上げます」との声明を発表。

ヒートで背番号24を背負うハイスミスは、ボルチモア出身のフォワード。ホイーリング大学で4年間プレーした後、ドラフト外からデラウェア・ブルーコーツに加入すると、2018-19シーズンにトップチームであるフィラデルフィア・セブンティシクサーズでNBAデビューを果たした。

そして、2021-22シーズンにヒートへ加入すると、バム・アデバヨらに次ぐバックアップとしてセカンドユニットを担当。昨年のプレイオフでは地道な努力と献身性が実を結び、ボストン・セルティックスと対戦したカンファレンスファイナル第5戦では15得点、デンバー・ナゲッツと激突したNBAファイナル初戦では18得点の活躍を披露し、今シーズンも出場した41試合のうち、24試合でスターターを務めている。

そんなNBAでのポジションを確立した上で起きた事故。過失が立証された場合、ハイスミスには誠意を持った対応が求められる。

文=Meiji

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