72歳、ファッションYouTuberが語る「欲しい服をお得に買う」コツ

(※写真はイメージです/PIXTA)

好きなブランドの服をお得に購入するには、どのような方法がよいのでしょうか? プチプラコーデのユーチューバー、ロコリさんの、ファッションへのこだわりと、好きなブランド服をお得に購入するコツを見てみましょう。『72歳、好きな服で心が弾む、ひとり暮らし』(KADOKAWA)著者ロコリ氏が解説します。

ファッションYouTubeチャンネル開設の「きっかけ」

YouTubeチャンネルを開設しようと思ったとき、浮かんだのがプチプラコーデでした。

もともとファッションが好きでアパレルの販売員になりましたし、ブティックも経営していました。そして何より負債返済期間が長かったので、お金がない中でのおしゃれの工夫は人一倍してきたという自負があります。

私と同年代のユーチューバーさんで暮らしや節約をテーマにしている方は多く、おしゃれも紹介してくださっているのですが、そこにロコリ流の一工夫を加えたら、見てくださる方に喜んでもらえるんじゃないか、と思いました。

動画ではお伝えしきれなかった、私の服の買い方やコーデのしかたについてご紹介します。

自分のスタイルを持つということ

「年齢を感じさせない」とよく言われますが、それは好きなスタイルが若い頃からまったく変わっていないからだと思います。

基本的に、シャツにパンツだけとか、タートルニットにパンツだけ、といったシンプルすぎるくらいシンプルなスタイルが一番好き。フリフリの服が似合う人と似合わない人がいるように、私はシンプルなのが似合うタイプだと思っていて、たぶんそれは一生変わらないと思います。

私がおしゃれで一番気をつけているのはバランスです。

それは、全体に対する各アイテムの分量や、色柄の分量、トップスとボトムスの配分など。大きすぎたり、柄がうるさすぎるなと感じたら、ウエストインしたり、インナーにしたり、袖や裾をまくりあげたり折り返したりして、「自分らしいバランス」になるように調整します。

サイズ感も注意します。体の線を拾うのを避けるためか、シニア向けの婦人服は、上も下もだぼっとしてぶかぶかのものが多いですよね。若い人にはビッグシルエットが流行っていておしゃれに見えますが、シニアのぶかぶかは一気におばあちゃんに。

反対に、レギンスのようなピタピタのパンツも、シニアがはいていると「がんばってる感」が出てしまい、かえって年齢を感じさせると思います。なので、トップスもボトムスも、ほどよく余裕のあるジャストサイズをいつも選んでいます。

コムデギャルソンやワイズのようなデザイン性の強い服も、自分のスタイルではないので着ません。私が好きなのは、トレンドでもモードでもない、ごくごく普通の形の服。

洋服の基本形みたいな服を、自分のバランスと色合わせで着るのがロコリ流です。歳を重ねれば重ねるほど、シンプルなものが似合ってくるような気がしています。

好きなブランドをお得に買うコツ

周囲の人たちから見た私はコムデギャルソンやワイズを着る人、というイメージがあったようですが、実際はほとんど着たことはなく、昔好きだったのはイッセイミヤケ(お高いのでほとんど買えませんでしたが)。その後は好きなブランドになかなか出会えないまま時は過ぎ、あるとき、「あ、これめちゃくちゃ好き!」と思ったのがジルサンダーでした。

ジルサンダーは、装飾をそぎおとした服の原型のような究極のシンプルな服ですが、独特の雰囲気があって、最高に好きなデザインです。

それほど好きなブランドなので、2009年にユニクロとジルサンダーのコラボである「+J」が発表されたときはあまりの衝撃で眠れませんでした。もはや夢見心地で「世界は私のために回ってる!」と思ったくらいです。

[画像1]ジルサンダーのブルージャケット 出所:『72歳、好きな服で心が弾む、ひとり暮らし』(KADOKAWA)より抜粋 撮影:林 ひろし

ジルサンダーやユニクロ+Jは、フリマアプリをまめにチェックして、コツコツと集めています。[画像1]で着ているブルーのジャケットもジルサンダー。カシミヤなのでたぶん定価は30万円くらいすると思いますが、小さな虫食いがあったので1万円でヤフオクに出品されていました。着ていてもほとんどわかりません。

ジルサンダーも+Jも、シンプルなのでずっと着られます。特に+Jは百貨店での仕事着にも大活躍していました。私のスタイルの軸になっている服です。

ロコリ

ユーチューバー

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