【お天気コラム】最近イラっとしやすい?それは寒暖差が原因かも

2月の気温は激しくアップダウン

2月6日は積雪で真っ白になったのに、20日は23度を超える初夏?と思うような暖かさ。庭の梅が慌てて咲いたところに、またもや10度を切る真冬に逆戻り。

2月1日から25日までの八王子の気温をグラフにしてみたところ、まさしくジェットコースターのような急勾配のジグザグ折れ線になりました。オレンジ色が最高気温、ブルーが最低気温(気温の文字が赤い部分は0度以下)、グレーは平年値(1991〜2020年の平均値)です。(気象庁のデータをもとに作成)

出典:リビングむさしのWeb

気象が身体に与える影響について

前日との気温差が大きな時に、どことなく体調良くないな〜とか、気分がすぐれないな〜と感じた経験はありませんか? 気温や気圧、湿度などの環境の変化によって不調を感じる現象のことを「気象病」といいます。

気温・気圧・大気の状態、雨や風などの気象(環境)の変化は身体にとってストレスになります。私たちの身体には、多少の気温差や気圧の変化、湿度の変化などに対応して心身のバランスを一定に保とうとしてくれる機能があり、これを「恒常性維持機能=ホメオスタシス」といいます。

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寒暖差の大きな日が続くと夫婦喧嘩が増える!?

例えば前日との気温差が激しいとき、1日のうちでも朝と夜で急に気温が大きく変わるとき、天候の急変など、気象の変化が続くと、身体がうまく順応できない場合があります。心身のバランスを保つホメオスタシスが疲弊してしまうんですね。

激しい気温差によるイライラで夫婦喧嘩が増えた?・・・なんて話題もメディアで取り上げられたことがあり、メンタルや体調不良への注意を促しています。体調がすぐれないとメガティブになりますし、イライラは自分ではなかなか気づきにくいもの。不調でいつもの自分を見失う場合も懸念されますので、辛いときには無理をしないほうがよさそうです。

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やっぱり大事なのは日頃からのケア

「温度」の差でいうと、いわゆる気温だけではありません。暖かい部屋から外に出る、帰宅して寒いところから室内に入るなど、気象のことだけでなく日常生活による寒暖差も。

また、気圧は血管の伸縮に影響を与えます。エレベーターなどで高層階に行くとき、耳がツーンとしますよね。

このような気象条件による変化に対して、身体は常に平衡を保とうと動いてくれていますが、それが一定期間続くと疲れてしまって体調を崩しやすくなるといわれています。

手洗いうがいの徹底と、体調に不安があるときはマスクを着用するなど、日常的にできることで予防を。また、日頃からのケア…朝ごはんをしっかり食べる、栄養のバランスのとれた食事、よく眠る・適度な運動など、毎度同じことの繰り返しにはなってしまいますが、とても大切なことばかりですので、どうか皆さま、くれぐれもご自愛ください。

寒暖差 アップダウンで 気分も上下 イラっときたら まずは一息

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加藤十果(かとうとか)

季節情報・防災ライター/防災士・東京防災コーディネーター・健康管理士・食生活アドバイザー・応急手当普及員・防火管理者・第三級アマチュア無線技士・ワイン検定を取得。実践的で役立つ防災術をテーマに、地域や人・企業を取材、土地リスクに合った防災や、身近な季節のことにスポットを当てる。空と富士山の変化を楽しみながら多摩川沿いを散歩するのが好き。

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