アクロニスが2023年度版ESGレポートを公開、プラスの影響を及ぼす方針を示す

アクロニスは、2023年度版の環境・社会・ガバナンス(ESG)レポートを公開した。このレポートは、2023年の取り組みと詳細な実績、将来的にプラスの影響を及ぼすための方針を示したもの。

環境保護や教育のプログラムを拡充

23年度のレポートでは、今年度全体でのアクロニスの優れた取り組みと実績を示すとともに、世界に有意義な変化をもたらすための同社の寄与に注目。温室効果ガス(GHG)排出量レビューと幅広い重要課題アセスメントの結果を含め、同社の持続可能なビジネスプラクティスに焦点を当てている。アクロニスのステークホルダーにとって重要なトピックとして、同社のCO2排出量削減に向けた基準を定め、さらに国連の持続可能な開発目標(SDGs)との整合性を示すため、同社が影響を及ぼしている分野を明確にしている。

アクロニスは、エコロジカルフットプリント(自然環境に与えた負荷を示した数値)の最小化を目指し、一貫して社会責任を重視してビジネスを進めてきた。また、同社を取り巻くコミュニティに積極的に関与し、ボランティアベースの環境保護デーやIT教育といった社会的影響を重視した取り組みを推進している。とくに、学校建設やコンピュータラボの整備、社会的な向上に寄与する教育プログラムの開設を通じて、十分なサービスが行き届かないコミュニティの支援を強化している。

さらに、パートナー向けにも環境保護プログラムと教育プログラムを拡充しており、サービスプロバイダによる共同イニシアティブへの参加や、アクロニスが新たに開始したCSR in a Box(デジタルリーダーの育成に向けて子ども向けに開発されたサイバーセキュリティ教育プログラム)の利用を通じて、独自のCSRプログラムを開発できるよう支援している。アクロニスのパートナーは、多くのITワークロードにAcronis Cyber Protect Cloudを導入し、顧客の完全なサイバープロテクション実現に必要なソリューションを統合することで、自社のCO2排出量を削減できる。

アクロニスのエゼキエル・シュタイナーCEOは、「当社は持続可能性の向上に向けて努力しているが、その過程で、考え方を広げ、新たな機会を見つけ、当社の行動と社会全体との間にある互いの結びつきを理解する必要がある。私たちには、全てのステークホルダーに対して価値を創出する責任があり、そのために、環境・社会・ガバナンスといった配慮を事業運営にしっかりと組み込んでいる」と述べている。

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