入社後も油断できない!? 高給なイメージの「外資系企業」って、具体的に年収はどのくらいなの? 結果が出ないと「即クビ」って本当?

外資系企業の年収について知ろう

結論からいうと、外資系企業の平均年収は約800万円とされています。具体的な年収は、業界や職種などによっても大きく異なりますが、メーカーの場合は800万円程度、コンサルの場合は1500万~2000万円程度でした。

また、銀行や証券会社の場合は1500万円を超える企業も少なくありません。外資系企業の年収が高い理由は、いくつかあります。

・成果主義を採用している

成果主義とは、業務で成し遂げた成果が給与や昇格などに反映される人事制度のことです。成果主義を採用することで、年齢や勤続年数などに関係なく、成果を出せば出した分だけ報酬を得られます。

この制度により、外資系企業では人によって年収に大きな差が生じる傾向があります。大きな成果を出している人のなかには、数千万円以上という年収の人もいます。

・退職金制度を設けていない

退職金を出さない代わりに年収を高く設定している傾向があります。日本の大企業の場合は、終身雇用の考えに基づいて退職金制度を取り入れているケースが多いです。しかし、外資系企業では終身雇用という仕組みが採用されない場合が多く、退職金という制度自体も受けていない企業が多いです。

・グローバルに展開している

外資系企業は、日本以外にも世界各国で事業展開しているところも多い傾向です。そのようなグローバルに展開している企業は、企業規模が大きく高い収益を生み出しているため、社員の年収も高くできるといえるでしょう。

成果を出せないとすぐにクビになるのか

外資系企業は、成果主義が多い傾向となるため、「成果を出せないとすぐにクビになってしまうのではないか」とイメージしている人も多いのではないでしょうか。しかし、外資系企業であっても日本でビジネスを行う場合は「日本の法律を遵守しなくてはいけない」という決まりがあります。

日本の法律において社員を解雇する場合は、労働基準法第二十条で「使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少くとも三十日前にその予告をしなければならない。」と定められているため、外資系企業であっても基本的には即日クビにされることはほぼないでしょう。

外資系企業では成果に応じて年収が変わる

外資系企業は、成果主義を採用していたり退職金制度がなかったりするなどの理由から年収が高くなる傾向があります。また、具体的な金額は業界や職種、個人の業績などによって差が大きい点が特徴的です。外資系企業は、年収が高い点や頑張れば頑張った分だけ評価に反映されるなどメリットが多くあります。

成果が出せないとすぐにクビになるわけではないものの、契約によってはその会社に残れない可能性もあるため、自分に合うかどうかをよく考えてから応募しましょう。

出典

e-Gov 法令検索 昭和二十二年法律第四十九号 労働基準法 第二十条

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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