航空交通の新システム紹介 羽田衝突で第3回検討委

 羽田空港で日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、国土交通省は28日、有識者を交えた対策検討委員会の第3回会合を開いた。出席者が航空交通管理を自動化するシステムを紹介した。

 国交省によると、東大先端科学技術研究センターの伊藤恵理教授は、飛行中の航空機の速度調整と滑走路割り振りや、空港での出発機の順序調整などを自動化するシステムを研究中と説明した。管制官やパイロットの負担軽減につながるとしている。導入には産学官連携による継続的な投資と取り組みが必要とした。

 東京都立大の武市昇教授は、飛行中の航空機で空域が混雑した際の管制官の誘導方法を見直す研究を紹介した。

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