懐かしの「香椎花園前」は今【福岡市東区】

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載74回目は、福岡市東区にある「香椎花園前(かしいかえんまえ)」バス停をご紹介します。

今回は、懐かしく感じる方も少なくないであろう”あの場所”からお届け

今回は、香椎花園前を。

これは、遊園地である「かしいかえん」の入口だった門です。上の丸いところに、「かしいかえん」とひらがなが一文字ずつ並んでいました。香椎花園で画像検索するとたくさん出てきます。興味のある方はどうぞ。

かしいかえんは2021年12月に閉園し、すでに2年以上が経過しましたが、

バス停のみならず、

西鉄貝塚線の駅も、変わらず香椎花園前駅です。

香椎花園前駅の所在地は、東区香住ヶ丘6丁目だそうで、ならばバス停を改称するなら「香住ヶ丘六丁目」が妥当なのでしょうか。しかし「香椎花園前」と言われれば「ああ、あそこね」とピンときますが、「香住ヶ丘六丁目」と言われても「はて?」となりがちですので、難しいところです。

ちなみに、駅や駅前のバス停付近は6丁目ですが、香椎花園そのものの敷地は7丁目なので、名前としてどっちが適切なのかも意見が分かれるかも。

かしいかえん自体は閉園しましたが、「かしいかえん駅前」もまだランドマークとして機能しているようなので、バス停名も駅名も当分の間そのままかもしれませんね。

ここからは「路線」に注目

と改称について言及しましたが、まだ終わりません。ここから先は、路線マニア沼の時間です。

すでに3回目の掲載となるこの板、牧の鼻の左側に隠されているのは、天神だと思われます。以前は天神までの直通路線がありました。

今は近郊の牧の鼻を循環する系統と、千早駅までの系統だけになりました。

西鉄貝塚線に乗ると、

貝塚駅で乗り換える必要はありますが、

地下鉄経由で天神にも行けるので、都心方面はそちらをご利用ください、ということでしょうか。じゃあ千早駅にも西鉄電車で行けばいいじゃん、というツッコミは無しで。

青い線が、牧の鼻循環線です。香椎花園前を出発し、香椎花園前に戻ってきます。

黄色の線が、千早駅→香椎花園で、赤色が香椎花園→千早駅です。おわかりいただけますでしょうか、駅前の経路が違います。こういうのが大好物なので、誰に需要があるのか分かりませんが、伝えておかねばなりません(キリッ

昼過ぎまでの便は、牧の鼻を循環したあと、連続して千早駅ゆきになります。

牧の鼻循環は1周が8分なのも、時刻表から読み取れます。00分に出発した牧の鼻方面が、08分に戻ってきて千早駅ゆきになります、とドヤ顔で解説していたら気づきました、日祝日は7分設定なんですね。渋滞するような場所でもない印象ですが、平日土曜と日祝日で所要時間が違うの、細かいです。

午前は、街に出る人のために、香椎花園→牧の鼻→香椎花園→千早駅が直通、

午後は、街から帰る人のために、千早駅→香椎花園→牧の鼻→香椎花園と系統が変更されます。

すぐに知っていることをひけらかしたくなる生き物なので、ご容赦ください。

マニアの戯言はさておき、

駅前ロータリーにバスがおもむろにやってきて、

静かに走り去っていくのは、眺めても乗ってもよいものですよ。←これこそがマニアの戯言?

基本情報

バス停名:香椎花園前(かしいかえんまえ)

・住所:〒813-0003 福岡県福岡市東区香住ヶ丘6丁目1[map]

・天神からの行き方例:

【STEP1】福岡市地下鉄「天神駅」から空港線に乗車、「貝塚駅」で下車。
【STEP2】「貝塚駅」から西鉄貝塚線に乗車し、「香椎花園前駅」で下車後、徒歩1分。

全体所要時間約27分、420円。

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