実業家・『人材育成家』の辻敬太さん ビジネスは“人”ありき「寄り添うことを大事にしている」 

総合格闘技大会「BREAKING DOWN(ブレイキングダウン)」や数々のメディアに出演するなど、注目を集めている実業家の辻敬太さん(EARTHホールディングス株式会社代表取締役)が、ラジオ番組にゲスト出演。ビジネスにおけるモットーを明かしました。

【関連】400億円の負債からNASDAQ上場達成 波乱万丈の人生を生きる起業家・杉本宏之さんが語る、日本の不動産市場

経営者や『人材育成家』として脚光を浴びている辻さんは、一度も企業に所属することなく起業に踏みきったといいます。もともと上場企業に就職が決まっていたそうですが、「直前にドタキャンした」。当時の心境について、辻さんは次のように振り返りました。

「入社式で50歳ぐらいのおじさんが出てきて『君たちには未来がある』と熱く語っていたのですが、その人に魅力がなかったんです。『俺の30年後はこれか』と思ったら、もうやばいと思って」(辻さん)

高校・大学時代には、強豪校で野球に打ち込みプロ選手を目指していましたが、その夢をあきらめたときに、「プロ(野球選手)よりも稼ぐ」と心に決めていたと明かします。ただ、就職が決まっていた企業に魅力を感じなかったことから、「会社に属するのではなく、自分でやろう」と決意しました。

まずは、大阪でバーのオーナーに。焼肉店など複数の飲食店を手がけ、経営にいい波が来ていたなか、新型コロナウイルスの感染が拡大する事態に見舞われます。当然、辻さんが手がける飲食店も影響を受け、全店舗を閉店することに。

しかし、唯一残された美容室1店舗だけは売り上げが落ちなかったといいます。たとえ売り上げが落ちても翌日には回復していたことから、「美容室はいいな」と考えた辻さんは、フランチャイズ展開することを決めました。

辻さんの予想は的中。ホワイトニングエステや美容室をはじめとした美容店舗を、フランチャイズを合わせると3年で300店舗まで急拡大するなど、事業を拡大していきました。

フランチャイズ展開していくなかで大事にしてきたことについて尋ねられると、辻さんは次のように答えました。

「この(美容室)ビジネスは結局“人”ありきなので、寄り添うことはすごく大事にしていますね。うまくいかない店舗も出てくるので、ほったらかすのではなく寄り添って、しっかりミーティングして立て直していくというのは、特に気をつけています。連絡は24時間体制で常に返す状態にして、サポートはすごく意識しています」(辻さん)

現在、さまざまな事業を手がける辻さん。「『夢』と聞かれると、ないかもしれないですね。やりたいこと・好きなことではなく、人で選んできた。なので、出資する人・ビジネスパートナーがいたらやる、という感じ。業種ではなく人で選んでますね」と、ビジネスにおけるモットーを明かしました。

※ラジオ関西『セケンテー/ぼくらは囚われない』2024年2月3日放送回より

© 株式会社ラジオ関西