ナショナルトラスト運動の先駆け 玉井済夫さん死去

日本におけるナショナル・トラスト運動の先駆けとなった「天神崎の自然を大切にする会」に設立当初から参加し、田辺市の天神崎保全に奔走した玉井済夫(たまい・すみお)さんがこのほど亡くなりました。

玉井さんは、1938年(昭和13年)新宮市に生まれ、その後、田辺市に移り住みました。

東京教育大学理学部大学院修士課程修了後、県内の高等学校の理科教諭を歴任し、学校教育の充実・向上に尽力するかたわら、日本におけるナショナル・トラスト運動の先駆けとなった「天神崎の自然を大切にする会」に設立当初から参加し、会の中心的存在として天神崎保全に奔走しました。

一昨年(令和4年)5月に理事を退任したあとは、相談役に就任していました。

2007年(平成19年)には自然公園関係功労者環境大臣表彰、2013年(平成25年)には田辺市文化賞、2017年(平成29年)には和歌山県文化功労賞を受賞しています。

葬儀は近親者ですでに営まれていて、天神崎の自然を大切にする会では、しのぶ会を4月13日午後3時から田辺市内のホテル紀伊田辺で開くということです。

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