“土砂降りバーディ”の18番が難関に 古江彩佳も「びっくり」新設バンカー

連日18ホールを回って調整(撮影/村上航)

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 事前(28日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6775yd(パー72)

前年大会の最終日、古江彩佳は土砂降りの雨が降る18番で8mのバーディパットを流し込んで大歓声を浴びた。この一打で3位タイに食い込み「雨の記憶ばっかりだけど、いいイメージもある」と気持ち良くゲームを締めくくることができた。

巨大スタンドに向かって打ち上げていく18番(撮影/村上航)

その18番は、今年からフェアウェイ左サイドにバンカーを新設。もともと、広い右サイドを使えば、打ち上げのセカンドがバンカー越えとなるホール。グリーン全体は左から右に傾斜していて、右から回していくドローヒッターの古江はティショットを左サイドに置くのが定石だった。

27日に18ホール、28日もプロアマで18ホールと重ねた事前チェックで「一番びっくりしました」というバンカー。基本的にアゲンストの風が吹くホールで、260ydほど必要なバンカー越えは非現実的。アゴも高めで、入り方次第ではレイアップするケースも出てきそうだ。

前年は3位フィニッシュ(撮影/村上航)

サウジアラビアに飛んだ欧州女子ツアーを含め、今季出場した4試合は首位、9位、8位、3位といずれも好発進を決めてきた。「あとで上げていかないといけない状況よりも、とりあえず初日でダッシュしないと、自分の気持ちもついていきづらい。初日から頑張りたい」。前週に続いて予選カットのない72ホール。心掛けている戦い方を改めて自分に求めた。

一戦一戦が「パリ五輪」への道(撮影/村上航)

「やっぱりオリンピックもあるので、しっかり上位はキープしていかないといけない」。一戦一戦の結果にこだわり、有言実行で8月「パリ五輪」を目指す。(シンガポール・セントーサ島/亀山泰宏)

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