高校で「暴力団排除教室」島根県警初の取り組み 背景に若者の闇バイト増加

島根県警初の取り組みです。
松江市内の高校で開かれたのは「暴力団排除教室」。なぜ高校で「暴力団」なのか。背景には、増加する闇バイトなど若者が犯罪の加害者になってしまう実態があると言います。

28日、松江北高校で開かれた講演会。テーマは「暴力団排除」についてです。

警視庁でも講義などを行っている東京弁護士会の青木知巳さんを島根県警が招いて初めて開催しましたが、なぜ高校で「暴力団」なのでしょうか?

島根県警組織犯罪対策課 大屋卓己 課長
「近年、特殊詐欺でありますとかそういった犯罪に若者が引き込まれるケースが目立っております。
こうした犯罪に引き込まれないように若い人にそういったものを知っていただく機会として開催しました」

背景には、高額な報酬で犯罪行為をさせる、いわゆる闇バイトの増加があります。こうした犯罪の多くは暴力団などの組織が関係していて利益を得ているとのこと。

講演ではほかにも、薬物やパパ活など若者が巻き込まれたり、加害者となってしまうケースが多い犯罪についても説明され、生徒らが理解を深めました。

講演を聞いた高校生
「とにかく自分だったらどうするのかなということを考えて講演を聞いていました。もし犯罪にあったら必ず相談しようと思います」

© 株式会社山陰放送