うその調書を作成 元警察官の男 執行猶予付き有罪判決

うその供述調書を作成したとして虚偽有印公文書作成などの罪に問われた元警察官の男の裁判が28日開かれ、奈良地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、西和警察署の交通課で勤務していた元巡査長金谷淳介被告(36歳)です。

判決によりますと金谷被告は、2020年9月から2023年6月までの間、自身が担当した交通事故7件で事故の関係者から聴取をしていないにも関わらず、虚偽の供述調書など15通を作成したなどとされています。奈良地裁の澤田正彦裁判長は「犯行は相当に巧妙で悪質。常習性もあり、捜査への信頼を著しく損なう」と述べました。

一方で、被告は停職処分を受けた後依願退職しており、一定の制裁を受けたとして懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。そして澤田裁判長は判決の言い渡し後、「4年間は短いか長いかあなたの心がけ次第だと思います。十分注意してください」と説諭し、金谷被告は「はい」と答えました。

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